
こんにちは、モチです!
今回は接客業の上級職である『ホテルマン』について解説をしていきます。

サービス業の頂点に立ちたい方には必見の情報となりそうですね♪
ホテルマンと聞くと1流のサービスを提供するイメージがあります。その印象が強いからか、ホテルマンは『敷居が高い』、『難しい』と思い込み、選択肢を外してしまう方も少なくなりません。
しかし、求人情報を見ると『未経験可』をよく目にします。上級サービスを求められる仕事に対して経験なしでよいとは、一体どういうカラクリなのでしょうか?
そんな疑問を解決するために、ホテル業界歴6年のベテランフロント望叶さんにインタビューをしてみました。

こんにちは、これからフロントを目指す方のお役に立てばうれしいです。

フロント接客は難易度が高く感じますが、その印象とは反対に接客業未経験でホテルマンになっている人は半数以上いると望叶さんは語っています。
皆さんが思っている以上にフロントになるのは簡単なのか、当記事を通して『ホテルマンの採用条件』と『求められるスキル』を理解して頂ければ幸いです。
今回はビジネスホテルのフロントについてフォーカスしています。もちろん高級ホテルにも精通している箇所があると思うので、これからホテルで働きたいと考えている方は是非参考にしてみて下さい。

本記事はホテルのフロントについて、3つのテーマに分けて解説してまいります。

興味があるところへクリックすると、飛ばし読みができます!

給与事情

ホテルマンは接客業が好きな方にとっては憧れの職業だと思います。しかし、読者の皆様が仕事をする前に気になって仕方がないのは、好きな仕事で生計が成り立つのかだと思います。
そこで、ネットの口コミや厚生労働省のデータをもとに、ホテルマンの平均給与を算出してみました。

※平均給与は、大手有名ホテルマンとビジネスホテルマンの全体給与をもとに算出している数字です。

このデータの信憑性はいかがでしょうか?

そうですね、地域にもよりますがおそらくこれくらいが妥当ではないかと思います。

しかし、ホテル業務は稼働によって手当があるので、働く場所次第で給料が大きく異なるところがありますよ!

その詳細を是非教えて下さい!!
ホテルには個人店とチェーン店が存在しています。特にチェーン店においては同じ業務内容にもかかわらず、店舗で給料に大きく開きがあると望叶さんは言っています。
一体どれくらいの差が出るのか、次のパートで確認をしていきましょう。
給料は立地で決まる⁉

ホテルを経営するにあたって、稼働率は1番重要な要素です。稼働率が良ければ売上が伸び、企業の経営も安定、そしてスタッフの給料もUPにつながります。
実際、稼働が良い店舗とそうでない店舗ではどれくらい給与差があるのか、某有名ホテルで働いている望叶さんにその事実を確認してみました。

店舗によってどれくらいの給与差があるのか教えて下さい!

わかりました。
では私が働いている店舗の例を紹介していきますね。
望叶さんが働いている店舗は、以下に立地しています。
- 徒歩3分以内
- 繁華街まで徒歩10分以内
- コンサート会場まで3駅
- 外国人観光客に人気の場所
- こじゃれたオフィス街に位置
2020年からコロナウィルスの影響で稼働が悪くなりましたが、それ以前の年間平均稼働率は90%近くを長年キープしていました。

すごいですね…
そして稼働率が良いと、店舗には『稼働手当』というものがつくようです。そして、その手当に合わせてホテルの稼働が100%(満室)になると『満室手当』という追加ボーナスもゲットできます。

その手当でどれくらいもらえるのですか?

稼働が90%近くある店舗は、およそ月4万円近くもらっていますね。

それはすごいボーナスですね!!
望叶さんの店舗の給与ベースは新人で20万円スタートですが、新人でも稼働手当の条件は同じなので、新人でも24万円近くの収入があることも珍しくないとおっしゃっています。

ガンガン稼ぎたい人は、過出勤も可能なので、稼ぐ人は30万円以上稼ぐ人もいますね。

新人でそんな稼げる世界はすごいですね。
現在(2022年)は、今までコロナで休業していたホテルが営業を再開し始めています。しかし、その再開に向けて人材はいまだ足りておらず、企業では社員に過出勤の選択ができるようにしています。その影響もあり、お金を稼ぎたい社員は現在過出勤をガンガンして稼いでいる傾向にあると望叶さんは言っています。
新人社員はベースが低いですが、過出勤は残業手当、稼働手当や満室手当はどの社員も条件が同じなので、ホテルの立地が良ければ月に30万円近く稼ぐことも可能となります。

大体どれくらいの稼働率があると手当がもらえるのでしょう?

私の知る限り最低80%はないと大した手当にならないと思います。
稼働平均80%を超えるとなると、地方や駅から離れている店舗は少し厳しいかと思います。働く場所は気にしないという方であれば問題ないですが、同じ業務をしていて月4万円の差が出るのはかなり大きいと筆者は感じています。

給料が多い分、忙しさは覚悟しないといけませんがね…

忙しさを取るか、給料を取るか悩ましいところですね。
手当が良い店舗はよりスピーディーな対応を求められますが、働く時間はどの店舗も同じです。同じ時間働くのであれば、給料をたくさん頂ける店舗の方が良いのではないかと私は思います。
もし筆者と同じように考えているであれば、勤め先は立地の良い場所に絞って探しましょう。当ブログではキャリアエージェントの紹介もしていますので、仕事探しに頭を抱えている方は是非利用してみて下さい。

キャリアエージェントを使うのは、効率が良さそうですね。

そうですね。
なんといっても無料で多くの特典があるのはおいしいですね。
キヤリアエージェントを使うメリットは、【求職者必見!】6つの業界と特化専門型のキャリアエージェントを紹介で解説しています。エージェントの中には、内定や友達紹介で〇千円、〇万円プレゼントなどもあるので、活用しない手はないかと思います。
求められる人材

ここからが本題となる内容、『未経験者が』ホテルマンになるためにはどんな能力が必要かという情報を伝えてまいります。
望叶さんの支配人から聞いた情報でもあるので、かなり有力なものであると筆者は思っています。

私の店舗はチェーン店ですので、ある程度の採用基準は決まっています。

そこをクリアしていれば採用される確率が上がるということですね⁉

間違いはないと思います。
望叶さんはビジネスホテル勤務ですが、求められるものはビジネスホテル、高級ホテルともに共通しているものがあるはずです。
これからホテルマンを目指す方は必見の内容になるかと思うので、当パートを隅から隅まで何度も読み直してから面談に挑んで下さい。

職業面接の対策を知りたい方は、以下記事を参考にしてください。
3つの必須スキル

ホテルに泊まった経験があれば、ホテルマンに何が必要なのかイメージがつきやすいかと思いますが、望叶さんの話を聞くとそこまで複雑なものは必要ないということがわかりました。

ホテルマンってどんな人がなれるのでしょう?

支配人情報ですと、以下の基準をクリアしている方が採用されていますよ。
- 会話のキャッチボールができる
- 適切な敬語を使える
- はきはきしゃべる
- 身なりが清潔
- 笑顔が素敵
- 謙虚である
- パソコンが使える
- 外国語が話せる
上記のポイントをしっかり押さえている人は、経験問わず採用される確率が高いと望叶さんはおっしゃっています。
清潔感は大体の方があると思うので解説不要だと思います。清潔感以外の上記を大きくカテゴライズすると、採用されるポイントはたった3つに絞られます。
- コミュニケーション能力
- パソコンの技術
- 外国語


上記3つをクリアしていれば、ほぼ採用は確定です!

詳細を具体的にお願いします!!
コミュニケーション能力

ホテルのフロントにおいて、コミュニケーション能力というのは、3つのスキルでも1番重要なものです。
多くの方が想像するコミュ力の高さとは『外交的』なイメージが強いですが、ホテルマンにおいては外交的以外にも以下コミュ力が欠かせません。
- 理解力
- 言葉のチョイス
- 説明力
上記3つについては『相手が何を考えているのか』、『適切な言葉のチョイス』、『上手い説明』を一例で挙げます。シチュエーションは宿泊者の企業がチェックアウト時間に電話をかけてきたとします。
お客:本日のチェックアウトで、〇〇がいると思うのですがチェックアウトはしたでしょうか?
あなた:確認します、少々お待ちください。
あなた:お待たせしました。システムを確認したところ、チェックアウトしていないようです。
上記やり取りは間違いではないかもしれませんが、宿泊者の配慮に欠けていると望叶さんは語っています。では一体どのようなことを考えなければいけなかったのでしょうか?
上記でフロントが考えなければいけないことは、『企業が急を要している』ということです。企業から電話がかかってきた時点で、宿泊者は約束の時間に間に合わなかったと読み取ることが大切です。

確かにそう考えられますね。
もし、宿泊者が寝坊をしていたら企業からお叱りを受けるかもしれません。もちろんホテルに非はありませんが、もしかしたらホテルがチェックアウト作業をしっかりできていなかったかもしれません。
つまり、ここで宿泊者の気持ちを察するのであれば、馬鹿正直に事実を告げる必要はありません。

では一体どのように答えるのが正解なのでしょう?

確認して折り返し連絡をすることです。
折り返すことの最大の機転は、『宿泊者の指示を聞ける』ことにあります。あなたが勝手に企業へ事実を告げても、あなたも宿泊者も何1つメリットがありません。

仮に寝坊だったとしても、既にチェックアウトしていることを企業に伝えることで、宿泊者の印象が変わると私は思います。
ホテル側も嘘をついてはいけませんが、宿泊者がすぐチェックアウトしたなら『チェックアウトしてます』という言葉を企業に伝えることがベストです。
ここでチェックアウトは何分前にしたのかと問い詰める会社は恐ろしいですが、調べるのには時間がかかりますがよろしいですかと濁せば問いただすこともあきらめるでしょう。

奥が深いですね~
上記は一例ですが、ホテルマンは相手が何を求めているかを即座に理解して、どんな言葉を使うかを考え、上手に説明しなければいけません。
それができるコミュニケーション能力が高い人は、他の2つのスキルがなかったとしても採用される可能性が非常に高いと望叶さんは言っています。

採用基準の半分以上はコミュ力といってもいいかもしれません。

それくらい重要な能力ということですね。
パソコンの技術

ひと昔のフロントはどうかわかりませんが、現代のビジネスホテルは、パソコンのソフトで売上とゲスト管理をしています。
現在でも手書きで情報管理をしているホテルがあるかもしれませんが、圧倒的にパソコンを利用して業務するところがほとんどなので、パソコンが使える方は貴重な人材です。

実際どれくらいの能力があればいいのでしょうか?

インターネットを使える程度であれば、結構いけちゃいます(笑)
結構意外かもしれませんが、ホテルが求めるパソコンの技術は、『インターネット検索ができる』くらいで大丈夫です。
ホテルによってはフロントが経理作業をすることもありますが、企業独自のソフトを利用していることがほとんどなので、数字入力がメインとなります。

できれば、以下3つのスキルがあれば重宝されるでしょう。
- ワード
- エクセル
- パワーポイント
面接で『インターネット検索ができます!』と堂々アピールしても評価はいまいちなので、パソコン技術においては上記スキルがあると有利になります。
能力の基準はホテルによって多少違うかと思いますが、以下レベルに達していれば問題なしです。
- ワード:文章を作成できる
- エクセル:SUMなどの計算や表作成
- パワーポイント:簡単なPOPづくり
表作成やPOPなどの資料作りは、マイクロソフトのテンプレートを使えば大体できます。不安がある方は、Officeをダウンロードして練習してみると良いでしょう。
外国語

ホテルマン=外国語を話すという印象を抱く方は多いかと思いますが、ビジネスホテルのフロントにおいては、そこまで高い外国語能力は求められていないようです。

むしろ話せない方のほうが多いくらいです。
望叶さんの職場では、外国人が頻繁に宿泊する店舗にもかかわらず、スタッフの英語力はそこまで高くないとおっしゃっています。
英語が話せないなりに単語をつなぎ合わせたり、翻訳機などを駆使してコミュニケーションをとっているようです。

では、そこまで外国語は必要ではないのですね?

採用基準は人材担当によりますが、話せるか話せないかであれば確実に前者が優遇されます。
応募者で同等のコミュニケーション能力があった場合、次に見られるのが外国語が話せるかです。店舗によって外国語が話せなくても良いところもありますが、都会で立地の良い場所や観光地に位置する店舗は外国語が話せるかをチェックしています。
なぜなら、外国の言葉が話せるほどチェックイン業務がスムーズにいくからです。特に世界共通言語の英語はできるだけ話せたほうが有利となります。

どれくらいのレベルがあればいいのでしょうか?

ビジネスホテルにおいては、簡単なコミュニケーション程度でOKです。例でいうなら英検3級くらいの単語レベルで十分対応は可能です。
高級ホテルのコンシェルジュクラスになると高等な英会話レベルが必要ですが、ビジネスホテルは簡単なやり取りができれば問題ないようです。
それでも英会話に不安があると考えてしまう方は、今なら7日間無料体験可能なオンライン英会話の『ネィティブキャンプ』を利用しましょう。24時間365日どこでも英語が学習できる英会話レッスンが特徴で、忙しいあなたにもぴったりです。

無料期間をしっかりこなせば英会話に抵抗がなくなると思います。無料期間だけでは不十分という方も定額でレッスン回数無制限もできるのがありがたいです。
仮に英会話が全くできなくても、毎日1時間3カ月ほどレッスンをすれば、簡単な英会話ができると私は思っています。その根拠は筆者自身が生徒に英会話を教えた経験があるからです。

そうなんですね~
とりあえず無料期間だけでもやってみようかな。
おすすめ資格

ホテルマンに求められるスキルは先ほどの解説で理解できたかと思いますが、短い面接時間で言葉であなたの能力をアピールするのは非常に難しいです。
そこで大切なのが客観的証明の『資格』です。当パートでは面接時と入社してから役立つ資格の両方を解説していきます。

ホテルによっては、資格手当も付くのでおすすめです!
これから紹介する資格は、望叶さんが所属する某ホテルでの資格手当の詳細です。入社してから以下の資格を取ると、手当として定期的に給料へ加算されるようです。

イメージとしてはどれくらいの金額なのでしょうか?

1,500円~5,000円という範囲ですが、資格を取るほど月給がUPしていきます♪
資格名 | 備考 |
---|---|
パソコン検定 | 4級、3級、2級以上 |
簿記検定 | 3級、2級 |
英語検定 TOEIC | 英検:4級、3級、準2級、2級、準1級、1級 TOEIC:450点~ |
秘書検定 | 2級、準1級、1級 |
MOS | Word1級、Word上級、Excel1級、Excel上級 |
食品衛生責任者 | |
防災管理者 | |
危険物取扱管理者 |

上記詳細からわかるように、コミュニケーションに関係する秘書検定、パソコン技術に関する資格、英語資格が入社後のスキルアップとして求められています。

つまり、上記資格が採用基準にも関連しているということなのですね?

そうですね。
先ほど伝えた求められる人材の裏付けといえる内容といえますね。
もちろん、上記資格は採用条件ではありません。ですが、応募する際にこれらの資格があると書類選考で高評価につながるので、時間に余裕があれば是非トライしてみましょう。
おまけ

求められるもの、必要な資格などがわかった方はほぼ採用されると思いますが、職探って面倒くさくないですか?
数ある職業の中で、どの企業が自分に合っているかなんて実際わからない人がほとんどだと思います。

そんな時はプロに任せてしまいましょう!
皆さんはリクルートやインディードなどの転職エージェントを聞いたことがあるかと思います。これらのキャリアエージェントを使うことで仕事探しが段違いで楽になります。

利用することでどんなメリットがあるのでしょう?

求人では得られない企業の内部情報をゲットできます!
キャリアエージェントを使うことで、あなたが本当に知りたい企業の情報を得ることが可能になります。その一例として、『職場環境の情報取得』や『給料面や待遇の交渉』をエージェントスタッフがあなたの代わりにしてくれます。
上記以外にも、あなたが面倒だと思うことや貴重な情報取得をスタッフが行ってくれたりします。キャリアエージェントを利用するメリットを知りたい方は、【求職者必見!】6つの業界と特化専門型のキャリアエージェントを紹介から確認してみましょう。
登録しておくべきサイト
キャリアエージェントのメリットを理解した方は、疑問が浮かんでくると思います。
『いったいどこのサイトを登録すればいいんだ?』と。
大手キャリアエージェントを利用するのもいいかと思いますが、何かに特化したサイトを使う方が競争率も低く採用確率もUPします。

特化エージェントは大手キャリアにはない、非公開求人の情報を持っていることが多いです。
非公開求人について詳しくしりたい方は、別記事の【裏口転職方法】非公開求人利用で就職率大幅UP間違いなし!!をチェックしてみましょう。
今回のテーマ職業『ホテルマン』についておすすめなサイトとしては、正社員・契約社員の求人情報満載の『ジョブリンクワーク』ではないかと私は思っています。
サイト名:ジョブリンクワーク
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まとめ
今回の職業テーマ、ホテルマンの解説はいかがだったでしょうか?
ホテルマンは1流のサービスを求められる職業ですが、当記事を読んで少しでも敷居の高さが解消されたのであれば、筆者は大変うれしく思います。

最後におさらいをしましょう!
ホテルマンとして採用されるには様々な基準がありますが、大きく3つのポイントを押えるが重要でした。
- コミュニケーション能力
- パソコンの技術
- 外国語
3つの中でも特にコミュニケーション能力が長けている人は重宝される傾向にあります。

コミュニケーションで大事なのは、以下でしたよね。
- 理解力
- 言葉のチョイス
- 説明力
上記項目は必ずしも働く前から身についているものではありません。しかし、意識してコミュニケーションが取れるかで接客は大きく変わってきます。
これからホテルマンになろうとしている方は、『相手が何を求めているか』を追求して、最高のおもてなしができるよう頑張って下さい。
ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました。また、次回の記事で皆様にお会いできることを楽しみにしております!

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