
こんにちは、モチです!
今回は昔から人気が根強い職業『美容師』について解説します。

将来、有名美容師になろうと頑張ってますので、是非お願いします。
美容師は皆さんの髪をスタイリッシュにし、若い人の憧れの職業として人気が高いです。そんな魅力的な職ですが、離職率が高い職業ということはご存じですか?
厚生労働省のデータを見ると、1年以内で約30%の人が辞め、3年以内に60%近くの美容師が離職するという厳しい現実がありました。

えっ⁉
そんな多くの人が辞めてしまうのですか?

様々な理由はありますが、離職理由上位に給料が関連しています。
美容師を辞める理由として、『人間関係』や『職場環境』が挙げられていましたが、その中でも『給料』に不満を持つ方が非常に多かったです。
そこで筆者は美容師の給与体制に注目し、『これから稼ぐ美容師の在り方』について、日本と海外在住の美容師2人にインタビューしてみました。

これから美容師として稼ぎたい方は必見です!

当記事は、以下3つのテーマについて順を追って解説してまいります。

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美容師について
美容師という職業についてご存じの方は多いと思いますが、まずは美容師が全体的にいくら位稼いでいるかを把握しておきましょう。


全体的に見ると、サラリーマンと同等か少し低めですね。

そうですね。
給料を稼ぐまでの道のりもチェックしていきましょう。
皆さんのイメージする美容師は、スタイリッシュに髪をセットする魅力的な職業に見えますが、お金を稼ぐまでに非常に長い道のりを歩んでいます。
スタイリストになるまで

『お客様の髪をセットする』、言葉では大したことないように聞こえますが、そこまでたどり着くには非常に険しい道のりです。
髪を切って稼ぐのがどこまで大変かを、美容師のM男さんの話をもとに理解していきましょう。

M男さん、本日はご協力ありがとうございます。

いえいえ。
これから美容師を目指す方の参考になれば幸いです。

早速ですが、美容師になるまではどのような手順をたどればよいのでしょうか?

簡略化すると、以下のような感じになります。
上記の図を見てわかることは、1人前の美容師になるまで最短で3年以上かかるということです。

センスが良ければ3年ほどでいけますが、長い人は4年、5年かかる人もいますよ。
ちなみに、美容師専門学校の学費は2年間で200万円~270万円が相場と言われています。学費と時間に対して、見合う給与であるかと言えば、イマイチと感じた人も多いのではないでしょうか?
かけた費用と時間が等価ではないために、多くの美容師の方が不満を持って離職しているのではないかと筆者はとらえています。

次のパートで、これからの美容師はどうやって稼いでいけるのかを、2人の美容師のアドバイスをもとに紹介していきます。
稼げる美容師になるには?

1人前の美容師になるまでのお金と時間が等価ではないことを前パートで説明しましたが、やり方によって稼ぐことも可能だということも伝えていきます。
引き続き日本の美容師M男さんと、海外在住のH太郎さんから『稼ぐ秘訣』を教えて頂きました。

H太郎さん、どうぞよろしくお願いします。

モチさん、お久しぶりです。今回は力になれれば幸いです。
早速皆さんに質問ですが、日本の美容師の給料が高くない理由はどうしてかわかりますか?
消費者にとってはうれしいことですが、『安値競争に巻き込まれている』のが大きな原因です。どれくらい安くなっているかというと、私の知る限りカットで2,000円代からあります。
2,000円代でカットをしているお店は、1日8時間休みなくカットしても、1人の売上は20,000~30,000円前後がいいところです。

問題はその売上から、以下の経費が差し引かれます。
- 広告費
- 店舗の賃貸料
- 人件費
- 器具のリース契約
- 光熱費
上記金額設定のお店で1日にカットしかなかったら、はっきり言って黒字を保つことはほぼ不可能と言えるでしょう。
さらに、美容師の数もひと昔前と比べて増加して店舗も増えた為に、需要と供給のバランスが崩れて給料がどんどん安くなっているのが現状です。

美容師はやりたいですが、明るい未来はないということでしょうか?

そんなことはありませんよ。戦略さえあればしっかりと稼ぐことは可能です。

私も同意します!
日本、海外の美容師さんは、戦略次第でやっていけると語っていますが、実際どのような方法で稼いでいるのか読者さんも気になると思い、厚かましくもストレートに質問してみました。
海外編

まずは筆者が台湾で出会った、H太郎さんの成功体験から話していきます。彼はどうして台湾で美容師をしようと思ったのか、非常に参考となる貴重な視点を語ってくれました。

H太郎さんはどうして海外でサロンを開いたのですか?

理由はいろいろありますが、海外のほうが日本より稼げるからですね。
最初に注目して頂きたいのは、日本の美容院のカットの相場です。私の調査だと、都内の平均は3,000円から4,000円代が相場となっており、地方では2,000円代から4,000円代という結果でした。
しかし、H太郎さんのサロンでのカット代金は、驚きの6,000円です!!
ちなみに、台湾の物価は日本の約半分くらいとなっているので、H太郎さんのサロンがどれだけ強気か伝わってくるかと思います。

どうしてそんな金額が高くてもお客さんは来るのですか?

理由は3つあります。
- 技術力
- 言語
- 立地
技術力
筆者は海外で髪を切ったことがありますが、現地美容室の技術はお店によってひどいところがあります。
写真の髪型を指定しても、角刈りみたいになったことがありました。現地で高いお店に行っても、カット技術やパーマ、染め方もイマイチのため、髪がかなり傷んでいました。
一方、日本人が経営しているお店は髪のアフターケアーや満足度も高いので、高額を払ってでもサロンに行く人が多いです。
言語
言語については説明しないでも想像つくかと思いますが、現地の言葉が上手く話せないと、細かい指定ができないことです。
特に髪型にこだわりがある方は、細かいニュアンスを伝えられないと全く違うヘアースタイルになってしまう可能性があります。
海外でも安心してこだわりのヘアースタイルにしたい方もいるので、そのような方はお金を惜しまずに高額でもサロンへ通い続けます。
立地
美容師にとって、技術やトーク力は重要なポイントではありますが、海外では何よりも立地が重要となってきます。
セレブな客層が住む場所で、日本人が経営している美容室がない。そのような場所をピンポイントで探し出せば、ブルーオーシャンで1人勝ちとなります。

海外の日本人経営のサロンはまだそこまで多くないので、全然いけますよ!
業務上の問題で、H太郎さんがどこのサロンかは伝えることができませんが、立地さえよければ日本のトップスタイリストでなかったとしても1,000万円以上の年収も夢ではないと言っていました。

つまり、台湾に住んでいたら2,000万円近い年収があるということですか‼

それくらいと思ってもいいと思います。

ところで、H太郎さんは北京語は話せるのでしたっけ?

ある程度は話せますが、細かいところは現地スタッフに通訳してもらってますよ。
仮に現地の言葉を話せなくても、日本語が話せる現地スタッフを雇えば、現地のお客様もスタイリングできるので、特に問題はなくやっていけるとも語っていました。
もし当記事を読んで海外でサロンを経営してみたいと思った方は、まずは外国語を学ぶコツを習得すると良いでしょう。当ブログの別記事で中国語を短期間で学ぶコツを紹介しているので、これから中国系の場所で仕事を展開してみたい方は是非参考にしてみて下さい。

ある程度の技術があれば、日本のトップスタイリストと同じ給料になるのは魅力的ですね。

大事なのは行動力といえそうですね。
日本編

海外の美容院がどれだけ儲かるかおわかり頂けたところで、次は日本についても紹介していきます。
前パートで説明した通り、日本の美容院は多数存在している為、価格競争に巻き込まれています。そんなん競争に巻き込まれた美容院で儲けるためにはどのような方法を取ればいいのでしょうか?

M男さん、日本の美容院は競争が激しいですが、どうすれば儲けることができるのでしょうか?

美容師としてこだわらないことです。

どういう意味ですか???

美容から理容のジョブチェンジですね。
ここでまさかの驚愕ワードが出てきました。M男さんいわく、美容師は美容師としてこだわるのではなく、『技術を生かして違う分野で活躍する』ことが重要だと語っています。
しかし、理容師が美容師よりも儲かる可能性があるとは、一体どういう意味なのでしょうか?
次のパートでその真相を解き明かしていきましょう。
理容師は減少傾向にある
2018年までのデータとなりますが、美容師の数が年々増加傾向にある一方、理容師は減少傾向にあります。おそらく今後も下記のような状態がしばらく続くとM男さんは言っています。

また、令和2年賃金構造基本統計調査によると、理容師の平均年収データーは、20~24歳は246万円、25~29歳は313万円、30~34歳は384万円、35~39歳は417万円となっていました。

理容師は経験を重ねるほど給料がアップする傾向があるということですね!

そうですね。
しかも美容師は若い時はできますが、おじさん、おばさんになると結構きついですよ。
M男さんは現在美容師ではありますが、彼は将来理容師になろうと計画しています。
その理由は非常にシンプルで、
『若者が、おじさんやおばさんから髪を切ってもらいたいですか?』
という、これ以上ない正論に筆者は納得してしまいました。

若者でもない年配の方に髪のアドバイスされても、納得できなさそうですね。
そこでM男さんが目につけているのが、理容師というブルーオーシャンの開拓です。

理容師はやり方次第でリピーターを増やせます。
進化している理容室

理容室=ダサい、おじさんが行くところというイメージが今でも根強いですが、理容室は進化を遂げています。
今ではおしゃれな理容室『バーバー』がどんどんと人気を高めています。

どうしてバーバーに注目しているのですか?

理由は3つあります。
- 技術力
- 髭剃り
- 居心地
技術力
理容室(バーバー)では、理容師がカットをしますが、理容師にも美容師同様に難しい試験合格が必須となります。
美容師は『美』を追求する技術者に対し、理容師は『渋さ』を追求することができるのが特徴です。

上記のようなイケてる髪型をバーバーは表現することができるので、男性のリピーターは非常に多いです。
さらに、美容師から理容師になったのであれば、老若男女問わず様々な顧客にも対応できるので、売上のさらなる向上も見込めます。
髭剃り
理容室では当たり前の髭剃り、美容室ではできないことを皆様はご存じでしょうか?
これは法で定められたことなので、どんなカリスマの美容師だとしても髭をそることは許されません。そして、M男さんいわく理容師の特権である髭剃りの技術は超1流のようです。

自分で髭を剃るのと、理容師に剃ってもらうとでは段違いです。
理容師の髭剃りの技術は非常に高く、自分で剃るのとは大きな違いがあります。M男さんもどのように違うか言葉では表現しにくいらしいですが、とにかくめちゃくちゃスーッとするみたいです。
美容師では髭剃りができないため、理容師は美容師にはない付加価値を付けられることが大きなメリットとなります。

中には髭だけ剃りに来る人もいますよ。

髭を髪と同様の価値におく方もいるのは、ありがたいですよね。
居心地
女性にはわからないかもしれませんが、男性は美容室の雰囲気になかなか慣れない人が多いです。その大きな理由は、周りが女性ばかりだからです。
一方理容室であれば、老若男女気を使うことなく通いやすいので、技術やトーク力さえあれば、リピーターは確実に増えていきます。

バーバーの数は美容室に比べて少ないので、浮気もされずらいです。
H太郎さんの戦略と同様に、高級住宅街でバーバーが周りにないところを探し出して顧客のハートをがっちりつかめば、ブルーオーシャンで1人勝ちになるのも夢ではありません。
美容師の経験を生かしてからの理容師は、男性のハートだけではなく、家族のハートをつかめる大きなチャンスとなるでしょう。
稼ぐ為に必要なもの

2人の美容師さんから新しい美容師の方向性を語って頂きましたが、新しい道で上手く成功するためには何が必要となってくるのでしょう?
ここまで来たらなんでも聞けると思い、調子に乗ってガンガン質問攻めしてみました。彼らのような道を歩もうとしている美容師さんは、是非参考材料としてみて下さい。

一般の美容師さんと違う道を歩むためには、どんな準備が必要ですか?

準備はいろいろありますが、やはりSNSやブログを利用することですね。

僕もそう思っています。
あれっ⁉
今の回答に疑問を持った方いませんでしたか?
美容師なら、技術やトーク力を磨いてお客さんを勝ち取るイメージがありますが、彼らは少し違う角度で稼ぎのポイントを語っていました。いったいどういう意味なのか明らかにしていきます。
大事なのは集客力
いきなり質問ですが、皆さんは美容室を選ぶ時にどのような基準で選んでいますか?
筆者はネット検索をして、検索順位上位のお店を何件か比較して、評価や写真が掲載されているところを選んでいます。
あくまで個人的意見ですが、年配の方を除いて1度はネットで検索して美容室を選んだことはあるのではないかと思っています。

私も美容院はネットや雑誌を見て選んでいます。

私も自分の髪をカットするときは、ネットで検索してますよ。

僕は他の美容室を研究するために、SNSをよく利用しています。
上記会話からわかるように、美容室を選ぶ際は『ネットを介している』のが当たり前になっています。
つまり、ネット集客を制することができれば、売れる美容室(美容師)になることができるということなのです。

実際、ネット集客はどのようなことをしているのでしょうか?

私は定期的にブログやSNSを発信しています。

僕は会社のSNS発信を担当しています。
美容室でなるべく費用をかけたくない項目の1つに『広告費』があります。広告費をできるだけ少なくすれば、お店の利益が増え、スタッフの給料もよくなるのは経営者の常識ともいえます。
現代は美容室の戦国時代、技術やトークが多少劣っていたとしても、集客さえできていれば美容室はつぶれることはありません。
逆にどんなに技術やトークが上手くても、お店を知ってもらわなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。

そこで、SNSやブログの出番というわけですね。
ブログの活用

ご存じの方も多いかもしれませんが、SNSやブログは広告を無料で掲載することが可能なツールです。もちろん、SNSやブログを見てもらうにはそれなりの工夫が必要ではありますが、広告費なしで顧客が増えるのは非常に大きなメリットです。

H太郎さんはブログでメイン集客をしているらしいですが、大事なことは何なのでしょう?

ブログで大事なのは、定期的に更新することです。
ブログをやっている方は既にご存じでしょうが、ブログ記事は質の高い専門性がある情報がブラウザー(GoogleやYahooなど)からピックアップされ、検索の上位に上がるシステムとなっています。
H太郎さんのように、定期的に質の高い情報を記事にしていくと、ブラウザーが『おっ、この記事いいんじゃないか』という感じで評価をして、評価が高くなると検索上位に上がるという仕組みになっています。

実際、どんな記事をあげているのですか?

基本は髪型の写真や適応する髪質の情報を詳しくアップしていますね。
お客様の髪に合う髪型や、ケアー用商品などを掲載していくと、H太郎さんが営業しなくてもお客様から勝手に来店してくれる、とても便利なツールとして働いてくれるのがブログの魅力です。
顧客の中にはブログの記事を読んで、遠方からわざわざ足を運んで来られた方もいらっしゃるようです。

ブログの影響力すごいですね。

本当にそう思います。1番すごいと思うのは、何もしていなくても商品が売れることですね。
ブログの無双状態は、自分が寝ている間もお客様が商品や広告をポチってくれることです。
記事やサイトが上位検索順位になると、必然的に店舗に注目が集まり、対面していないのに商品だけバンバン売れる状態になるとH太郎さんは語っていました。

もう無敵状態ですね。

SNSもブログに負けていませんよ!
SNSの影響力

テレビやYoutube等をよくご覧になっている方は『バズる』という言葉を耳にしたことがあると思いますが、SNSを利用した集客は超短期型成功の可能性を秘めています。
ブログは徐々に注目度が上がることに対し、SNSは1回でもバズると一気に注目度が上がります。

M男さんはどんなものを投稿しているんですか?

インスタやツイッターで店舗情報やおしゃれな髪型の紹介すると、すぐレスポンスがきます。
現代人はスマホを使い、様々な情報をチェックしています。おしゃれなお店や髪型を見つければ、どんどん拡散され、知らぬ間に大繁盛していることもあるようです。

あとはお得なクーポン情報なども投稿すると、様々な方から連絡が来たりしますよ。
店舗サイトでは見つけずらいクーポンなどをSNSを利用して紹介することで、お客様が興味を抱いて集客にもつながるというのもSNSの大きな特徴です。
ブログのようにほったらかしにして集客というスタイルではありませんが、定期的に発信することで大きな影響力を得られる可能性があるツールは、SNSだけだとM男さんは語っていました。

美容室も情報戦に入ってきていますね。
プロに広告宣伝を任せるのもアリかもしれませんが、プロはあなたの店舗オンリーで広告しているわけではありません。
店舗独自の集客スタイルを確立しない限り、一生ライバル店との削り合いをすることになるのは目に見えています。遠回りになるかもしれませんが、彼らのように店舗スタッフにしかわからない専門的な情報を発信して、根強いファンを作ることが大事だと筆者は考えています。
まとめ
今回の職業テーマ、『美容師』はいかがだったでしょうか?
美容師はとてもハードで安給料な職業というイメージから、戦法を変えるだけでより魅力的な仕事に変わることが伝わったのであれば、筆者は大変うれしく思います。

最後に記事のおさらいをします。
当記事の重要なポイントは、増加傾向にある美容師は『やり方を変えなければ生き残れない』ということを解説させて頂きました。

そのために挑戦する価値があることは、以下2つでしたね。
- 海外での運営
- 美容師の技術を生かして転向
上記2つの選択肢は、どれもまだ増加傾向になっていないことから、やり方次第でブルーオーシャンをつかめる可能性があります。
どの職業にも共通しているかもしれませんが、人と同じことをしていては給料は多くならないということを2人は語っていました。

そして、さらに付加価値をつけるために重要なのは『ネット集客』でしたね。
ブルーオーシャンを見つけ出したら、あとはそのブルーオーシャンに顧客を呼び込むだけです。その集客方法として重要なツールは2つありました。
- ブログ
- SNS
ブログもSNSも定期的にコツコツとやらなければお客様は増えていきませんが、ブルーオーシャンにいれば、レッドオーシャンで同じことをやるよりも数倍楽に稼ぐことができます。
あなたが一生美容師として生きていきたいのであれば、激戦化の戦場に突っ込むのではなく、勝率が高いあなたのステージに顧客を引き寄せることが重要だと筆者は考えています。
ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました。また、次回の記事で皆様にお会いできるのを楽しみにしております!

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