
こんにちは、モチです!
今回は多くの人に感動を与える職業『劇団四季団員』について解説します。

将来団員職希望のもちよです、本日はいろいろ学ばさせて頂きます!
多くの人に感動を与える職業、劇団四季団員。
実際の公演を見て、劇団員に憧れを抱く方も多いですが、その職業の実態は知っているのは、ごく一部のみ。
本記事では劇団四季団員の仕事内容や給与情報について解説をしてまいります。

劇団四季団員について
ご存じの方も多いかと思いますが、まずは劇団四季団員が全体でどれくらい稼いでいるのか、平均給与を算出してみましたので、将来団員として生きていこうとする方は、以下給与情報を参考にしてみて下さい。


上記情報を見ると、思ったよりも厳しい生活にはならなそうな気がしますが…

そうですね。
しかし、上記はあくまで2つの職種を合算した平均です。
劇団四季団員と聞くと、舞台俳優女優のイメージが強いですが、舞台役者以外にも運営スタッフも立派な団員です。
次のパートでは、劇団四季を構成している2つの職種の仕事内容について簡単に紹介してまいります。
仕事内容
劇団四季団員の仕事は、舞台に立つ俳優と演劇を裏で支えるスタッフの2つの役割に分かれています。 各役割でどのような業務をしているかこのパートで確認しておきましょう。
- 舞台役者
- 運営スタッフ

舞台役者
私たちが劇場ステージでお目にかかる団員です。台本に書かれたセリフや動きを表現して、様々な役を演じます。
俳優は名前の通り、演技のレッスンや稽古を行い、舞台に出演し、仕事の流れは、大きく以下のようになっております。
- 顔合わせ
- 読み稽古
- 立ち稽古
- 通し稽古
- 集中稽古

俳優の仕事については、イメージ通りなので問題ないです。
舞台俳優に憧れる方は多く、様々なネット情報でも検索可能なので、細かい業務内容は割愛していきます。
運営スタッフ
劇団の裏方業務で、俳優のサポートや会社を運営するスタッフです。劇団四季は舞台俳優に多くのスポットライトが当たっていますが、実は運営スタッフあってこそ劇団が成立していると言っていいほど重要な役割です。

そんな運営スタッフには、会社経営と技術の2つに分かれています。
- 経営部門
- 技術部門
経営部門
経営部門は劇団四季を運営する、四季株式の経営業務に携わります。主な業務内容は以下のようなものがあります。
- 営業
- 制作
- 広報宣伝
- 社会事業
- 経営企画
- 経理
- 総務
- 劇場業務

舞台の裏では様々な経営業務がされているのですね。
舞台公演1つ行うにも、様々な業務サポートがあって初めて公演が成立します。会社を継続するためには、上記経営の人材がしっかりしていなければ、あっという間に会社は倒産してしまいます。

影のサポートがあって、はじめて舞台が輝くと言えるでしょう。
技術部門
技術部門のスタッフは、舞台関連のセッティングや役者の衣裳合わせがメインの仕事です。代表的な業務内容は、以下のようなものがあります。
- 舞台監督助手
- 舞台装置(大道具)
- 照明
- 音響
- 小道具
- 衣裳
- ヘアー/メイク
- 音楽
私たちが当たり前のように楽しんでいる舞台は、技術スタッフの入念な準備なしでは成立しない非常に重要な仕事です。
技術スタッフのきめ細やかな仕事が多く、舞台の盛りが大きく反映されるため、技術スタッフは1年目は研究生からスタートです。2年目以降は個々の経験・能力を考慮し、プロフェッショナル契約(請負契約)を結びます。

各職種によって給与事情はどうなっているのでしょうか?

次のパートで詳しく解説していきますね。
舞台役者の給与システム

劇団四季の求人情報で確認できる給与情報の多くはスタッフとなっていますが、舞台俳優の収入はどのようになっているのでしょうか?
当パートでは、公に語られることが少ない舞台俳優の生活状況を解説してまいります。

これから俳優をやろうと考えている私にとって非常に重要なパートですね。

謎のベール包まれたものが、このパートで明らかになりますね。
劇団四季の舞台俳優の給料は、出演回数×俳優単価で計算されていると言われています。俳優単価はどのような基準であるかは明確ではありませんが、『各個人の能力』に準じているようです。

つまり人気に伴う実力があればいいということですね。

そうですね。
しかし、実力がつくまでは非常に大変な暮らしになりそうです。
後ほど詳しく説明しますが、舞台俳優には一般コースと研修生コースに分かれており、研究生の給料は0円という非常に厳しい世界です。

ぜ、0円はきつすぎますね。アルバイトでもしながら頑張っていかなきゃ!

残念ながら、舞台俳優はアルバイト禁止となっています。
舞台俳優の生活状況
舞台俳優の研修生は給料がないことに加え、アルバイトも禁止という縛りが存在していることがテレビの某番組で語られていました。元研修生の口コミにも書かれていたので、間違いはないかと思います。

バイトができないなんて、どうやって生活すればいいのですか?

選択肢は3つあります。
給料がない状態で稽古することは精神的にも非常に厳しいです。個人的な意見ではありますが、私が研修生であれば、以下3つの選択肢のどれかで頑張っていくしかないと考えています。
- 一般コース合格を目指す
- 親などから援助してもらう
- 若い時から貯金をしておく
一般コースに合格できれば、舞台に立つ可能性高くなり、給料をもらえるようになります。ただし、一般コースに合格するにはそれなりのキャリアが必要なので、結局は時間を要してしまいます。
親などから援助をしてもらうのが、1番手っ取り早い方法ではありますが、家庭が裕福でなければ非常に困難を極めるのは間違いないでしょう。
劇団四季俳優になりたいと覚悟を決めている方は、早い段階からコツコツお金を貯めることをおすすめします。学生の頃からでもいいので、少しずつ貯金をしていき、稽古に集中できる環境を自分で作っていきましょう。

どの選択肢も簡単ではないことを痛感しました。

さらに厳しい現実ですが、舞台に立ってからもしばらくは生活は安定しないようです。
はれて舞台に立てたとしても、いきなり大金があなたの手に入るわけではありません。舞台に立ったばかりの俳優の給料は、大卒の初任給程度の給料(約17万~20万円)となっているようです。
才能が開花して主役級になれば話は別ですが、1部例外を除いて舞台に立ってからの数年は貯金もほとんどできず、ギリギリの生活になると考えて下さい。

そんな生活が耐えられるか不安になってきました…

但し、主役クラスになれれば、見返りも大きいのが魅力です。
主役俳優の年収
研修生や舞台に立ったばかりの俳優の卵は生活に苦労しますが、努力して主役クラスに昇り詰めることができれば大きなリターンがあります。
下記データーは、元舞台俳優の年収情報をネットから得たものです。
- 年間212ステージ×主役15年目=年収1,132万円
- 年間227ステージ×主役10年目=年収980万円
- 年間310ステージ×準主役6年目=年収1,023万円
俳優のレベルによって基本給が異なってくるので、細かい給与明細は不明ですが、劇団の中では年収1,000万円を超える人は50人以上もいて、2,000万円以上は10人ほど、さらに中には驚愕の3,000万円に達する人もいるといわれています。

はじめは給料が少なくても、実力をつけていけば、リターンが大きいですね。

努力した数だけリターンが大きくなると考えれば頑張れる気がしてきました!
俳優はいきなり安定した給料をもらえない実力主義の世界ですが、自分が頑張ればそれに見合うリターンがあることに大きな魅力を感じる職種だと思います。
スタッフの給与システム

スタッフの給与システムは、舞台俳優と大きく異なり、おおよその給料が決まっています。わかりやすく言えば、会社員と同じと考えて下さい。
四季株式会社のホームページ(2021年段階)を確認すると、コロナの影響でほとんど募集要項がありませんでしたが、技術スタッフで月額227,000円~となっていました。

各スタッフの平均年収は、以下のようなイメージとなります。
元劇団員スタッフの口コミや(厚生労働省の賃金統計基本調査比率)を参考にした結果、以下の統計数字となりました。
- 総合職:平均年収560万円
- 技術職:平均年収392万円
- 一般職:平均年収400万円
※上記年収は高校、短大、大学などの最終学歴で給与も若干異なってきます。下記は人事院の民間統計調査より、税理士が算出した比率から年収が一番高くなる50~54歳の年齢の年収差を大卒・短大卒・高卒で比較した結果です。
最終学歴 | 年収 |
---|---|
大卒 | 600万円 |
短大卒 | 451万円 |
高卒 | 384万円 |
運営スタッフは学歴で収入が左右されることもありますが、舞台俳優と違い、始めから安定した給料があり、早い段階で劇団の仕事に携わることができるのが魅力的です。

劇団四季に愛情がある方であれば、舞台俳優だけでなくスタッフでサポートするのもアリかもしれませんね。

なんかスタッフの道も結構いいかもしれない。
まとめ
劇団四季団員について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
ネットでは公式公開されている情報もありますが、演者さんの給与体制などはなかなか公開されないので、本記事でイメージをつかんで頂けたら幸いです。
今後別記事で劇団四季団員になるまでの道のりも紹介する予定なので、公開までもうしばしお時間ください。
ここまでお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
また次回の記事で皆様にお会いできることを楽しみにしております!


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