
こんにちは、モチです!
2章の続編、『リスニング力アップのコツ』について詳しく解説していきます。

前回出席できなかったので、復習も兼ねて解説お願いします!
2章の前編では、『リスニングで聴くべき3つのパート』について説明をしました。2章前編の結論を先に伝えると、『主語』、『動詞』、『目的語』を意識して聴くことで会話の半分近くが聞き取れるようになれるという内容でした。
実際にそれがどれくらいの信憑性があるのか、2章後編では様々な会話例文をもとに深堀りしていきます。
短期間で相手の言っていることをもっと理解できるようになりたい、そんな方は是非最後までお付き合いお願いします。

はじめて当ブログを読む方で筆者の経歴が気になる方はプロフィールより情報を確認下さい。筆者は短期間で中国語を話せるようになった者なので、それなりの信頼性はあるかと思います。
当記事はリスニング能力を短期間で伸ばすために、以下の4つの項目を順番に解説していきます。

興味があるところにクリックすると、飛ばし読みができます!

リスニングのコツを解説する前に、あなたの学習環境は問題ないでしょうか?
もし、少しでも不安を感じているのであれば、当記事を読む前に2章前編の『学習環境がすべて』に目を通してみることをおすすめします。
長い会話を聞くコツ

前編ではリスニング力を短期間で伸ばすために、『会話を全て聴いてはいけない』ことを熱く語らせて頂きました。
『主語』、『動詞』、『目的語』、この3つを集中的に意識して聴くことで確実にあなたのリスニングの能力は伸びます。
しかし、前編のコツは短い会話に対しての攻略法のみで、長い会話には残念ながら対応できていません。

なので、本記事は長い会話を聞くためのコツを伝授します。
しかし、仮に会話が長くなったとしても、実はあなたがやるべきことはたいして変わりません。
大事なのは、以下3つのポイントをしっかり意識して実行するだけです。
- 主語、動詞、目的語をおさえる
- 恥ずかしさを恐れるな
- 会話は分解して聴く

確かに難しいテクニックとかではなさそうですね。
テクニックを使うかの判断はあなたにゆだねられるものですが、これから私が解説する内容はリスニングでやるべきことです。
初心者であればあるほど効果が出る方法だと思うので、リスニングに悩みを抱える方は是非参考にしてみて下さい!!
主語、動詞、目的語を逃すな

ここまで何度も主張させて頂きましたが、中国語会話で主語と動詞と目的語を絶対に聞き逃してはいけません。この3つを聴き取れないと会話のメインテーマが何かわからなくなります。
その詳細を知りたい方は、以下記事から確認してみて下さい。

この考え方は前回学んだのでバッチリです!

僕はどういう意味かよく理解できません…
前回の章のおさらいを含めて、主語と動詞と目的語の重要性についてを当パートでは解説させて頂きます。
シンプルな会話

以下会話文は前回のおさらいになりますが、1番大切な考え方となるのでしっかり頭に入れておきましょう。
中国語:我吃飯。
主語【我(私は)】+動詞【吃(食べる)】+目的語【飯(ご飯を)】
非常にシンプルな会話ですが、前回説明した会話の『黄金法則』に忠実です。黄金法則とは、『主語と動詞はセット』+『最後の目的語』という形です。

簡単に言えば、会話の最初と最後を聴き取れていれば、大体の内容がわかるという法則です。
黄金法則は前編で解説させて頂きましたので、本記事では割愛させて頂きます。
では、次のパートでレベルを少し上げた会話文を紹介します。
動詞の前に何かつく会話

百聞は一見に如かずなので、早速例文を見てみましょう。
中国語:我在他家吃飯了。
主語【我(私は)】+動詞【吃(食べる)】+目的語【飯(ご飯を)】

えっ⁉
いきなりハードル上がり過ぎていませんか?

安心して下さい。
ポイントさえわかれば問題ありません。
例題2のポイントは、どんなに会話が複雑になろうと、『主語』、『動詞』、『目的語』を聴き逃さないないことです!
読者の皆様が気になるのは動詞の前と後ろにある、『在他家』と『了』かと思います。実はこの2つにも法則性があるので、そこまで不安にならなくて大丈夫です。
上記のような会話になってしまった時、あなたはどのように対処すべきかを解説していきます。
在〇〇は動詞の前
中国語(華語)において、在〇〇は非常によく使われ、多くのケースが動詞の前に来ることを占めています。
なので、『在〇〇』というフレーズを聞いたら、次は動詞が来ると準備して聴いて下さい。

ちなみに、在〇〇の『〇〇』にはどんなものが来るのですか?
在〇〇 は基本的に場所を指します。
つまり、『在』のフレーズを聴いた次の単語がわからなくても、ガチで聴こうとせずに『どっかの場所なんだ』程度に聞き流してくれればあなたの負担は大きく減ります。

在〇〇よりも、動詞の『吃(食べる)』を絶対に聞き逃さないでください。

なぜ、そんなに動詞を重点的に意識するのですか?
私がなぜこんなにも動詞を聴くことに対してこだわるのかは次のパートの説明で明らかになります。
動詞で決まる
中国語では主語と動詞が聴き取れないと会話の半分以上何を言っているのかわかりません。
日本語においては主語がなくても会話はなんとなく成立します。しかし、日本語で動詞を聴き取れていなければ何を話しているかなんてわかりませんよね?
それくらい動詞は重要なのです。

下記例文でその重要性がわかると思います。
例文:(主語?)/在他家/(動詞?)/飯了。
もし主語と動詞が聴き取れなかった場合は、『彼の家でご飯をどうした?』という内容になります。
上記聴き取り内容だけでは様々な推測をしなければいけません。私がすぐ思い浮かべただけでも下記要素を考えました。
- 誰が?
- すでに食べたのか?
- これから食べるのか?
- 作るのか?
- 持っていくのか? など
もはや上記を推測する時点でコミュニケーションは崩壊しています。

しかし、動詞が聴けていればかなり推測ができます。
もしもあなたが動詞の『吃(食べる)』が聴き取れていたらどうでしょうか?
動詞をきちんと聴けていれば、仮に主語が聴き取れていなかったとしても主語は4つくらいに絞れます。
- 話相手本人
- 友達
- 話相手の親族
- 知らない人
主語も聴けていればなお良いですが、基本主語は会話の1番はじめに来ます。なので主語が聴き取れない可能性はかなり低いです。

なるほど~
動詞ってこんな重要だったのですね。
もし現在あなたが中国語会話の概要を理解できないと感じているのは、動詞を聞き逃している可能性が大です。
会話では様々な単語が飛び交いますが、動詞だけは絶対聴き取れる耳になっていればリスニングの負担は大きく減ります。

会話を理解するには動詞のボキャブラリーを増やすしかないということですね。
了は聞き流しでOK
先ほどの例文の文末の『了』についても簡単に説明をします。
日本人で『了』についてこだわる人がいます。お国柄なのでしょうが、結論を先に伝えると会話においての『了』は聞き流して下さい!

了とは何なのですか?
会話の語尾に『了』をつけるのはあるあるです。了はとても便利なワードで、以下のように様々と変化します。
- 現在進行形
- 過去形
- 完了形
日本の方は『この了はどの意味にあてはまるの?』と考えてしまう人が多いです。しかし、オンタイムの会話でそんなことを気にしていたら、大事なフレーズを聞き逃してしまいます。

ネイティブの早さについていきたいなら、『了』は聞き流しましょう。
了よりも重要なのは『誰が何をした』ということです。それさえわかっていれば会話の文脈で時間軸がつかめてきます。

確かに日本語においても、会話の内容で時間軸わかることありますよね。
ここまでの内容で『会話はすべて聴かなくてもいい』ということがおわかり頂けたでしょうか?
もちろんすべての単語を聴き取れることが1番望ましいですが、初心者や中級者にはそれは不可能です。レベルが高くないうちは聴くポイントを絞って、概要をつかむことに専念して下さい。
恥ずかしさを恐れるな

リスニングを短期間で聴き取るコツの2つめのポイントは、『恥ずかしさを捨てる』ことが大切です。
私が見てきた日本人学生の特徴で、わからないまま聞き流して終わらせる方がとても多かったです。この気持ちはとてもよくわかりますが、聞き流してばかりいてはリスニング能力は一向に成長しません。
相手の話がわからないのであれば、勇気をだして会話を止めることをおすすめします。そうしなければどんどん話は進んでいきます。

会話相手はあなたが理解していると思って話しているのに、最後にわからなかったと言われたら『なんで早く言ってくれなかったの?』と感じるはずです。

でも、私にはそんな勇気はありません。

そういう人はマンツーマン会話をおすすめします。
他人のことを気にしてしまう優しいあなたは集団学習に向いてはいないと私は思います。
かといって独学もできないのであれば、『マンツーマンレッスン』や『言語交換』をすると良いでしょう。
特にマンツーマンレッスンはお金を払っているので相手にも迷惑をかけず、バンバン話を中断して何度も聞くことができます。

なるほど~
ちなみにおすすめのところはありますか?

自由な時間に勉強できる【ポケットフジオンライン】のようなところが良いと思います。

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これなら会社員の私でもやっていけそうです。
マンツーマン会話でも相手のことを気遣う人がいますが、そういう方は短期で会話を理解するというのは不可能だと思って下さい。
どんなことにも共通しますが、人は恥ずかしい思いを乗り越えなければ成長はしません。
何度も相手に聴くのは気が引けると思いますが、仕方ありません。
最初はみんな何を言ってるかなんてわかりません。初心者オーラ全開でガンガン質問していきましょう!
会話は分解して聴く

本記事最後の会話例文です。
一般会話はある程度の長さがあります。しかし、いままで伝えた主語、動詞、目的語をしっかり聴き逃さなければ、話が長くても怖がることはありません。

早速ですが、以下例文(レベル3)を見てみましょう。
中国語:我在他家吃飯了/因為/今天是他的生日。
※赤=『主語』 青=『動詞』 緑=『目的語』

もうあきらめそう…

確かに長いですが、分解して聴けば今までの例題と難易度は変わりません。
レベル3の例題で注目して欲しいことは『接続詞』です。名前の通り文と文をつなぐ役割をしている単語です。
接続詞を聴き分けることができれば、あとは今までのように主語、動詞、目的語を聴き取ることで会話の大事な内容がわかるようになります。
次のパートで上記説明の意味を明らかにしていきますね。
接続詞に注目

スラングが混じると例外になってしまいますが、どんな長い会話でも、基本主語、動詞、目的語は必ず含まれています。
しかし、長い会話になると頭が混乱して、本来聴き取りできるものすらできなくなってしまう人が多いです。

そんな時は接続詞に注目して会話を分解してみましょう。
例えばレベル3の会話文を接続詞(因為:なぜならば)で分解してみると、以下のようになります。
パート1:我在他家吃飯了。
パート2:今天是他的生日。
パート1:主語【我(私は)】+動詞【吃(食べる)】+目的語【飯(ご飯)】
パート2:主語【今天(今日)】+動詞【是(は)】+目的語【生日(誕生日)】
接続詞の単語を知らないと、会話を分解することができませんが、接続詞の単語数はそこまで多くありません。
そして、接続詞事態もそこまで大きな意味をなさないので、接続詞の単語を聴いたら軽く流して、主語と動詞と目的語を集中的に聴きましょう。

接続詞は数が多くないので、早めに覚えておきましょう。
接続詞がわからなくても無問題

初心者の頃は覚えることが多くて、接続詞について意識する余裕がないという方も多いかと思います。
筆者が初心者の頃は接続詞なんてよくわからなかったですし、集中して聴いていませんでした。それでもある程度の会話が聴き取れた理由は、主語、動詞、目的語を意識して聴いていたからだと思っています。

レベル3の例文で、接続詞が聴き取れなかった場合どのような訳になるか見てみましょう。
『私はご飯食べる/今日は誕生日』
上記訳は、主語と動詞と目的語のみを聴き取った内容です。
接続詞がわからなくてもたいした問題ではないことがわかりますよね?
日本人の方ならむしろ空欄の接続詞を察することができると私は思っています。

確かにここまでわかっていたら、接続詞が聴き取れなくても問題なさそうですね。
もちろん、接続詞を聴き取れるほうが会話を分解しやすくなるのは間違いありません。
ですが、接続詞よりも主語と動詞と目的語がわかっているほうが重要度が高いです。
上記日本語訳で不明な情報は『誰の誕生日』と『どこで食べるか』くらいですが、これらの情報を聴き取れなかったら聞き直せばいいだけです。
あなたは既に会話のメインテーマについて理解できているので、聞き直すのはすべての会話内容ではなく、たった2つの情報だけとなります。

会話を分解すると非常に内容がわかりやすくなりますね。

これならリスニングもできるような気がします!!
教材はこれだ!

2章前編でおすすめの教材について簡単に紹介をさせて頂きました。後編ではそれらの教材の良さをより詳しく解説してまいります。
教材選びはあなたが理解しやすいと感じたものが正解ですが、個人的には『アニメ』が最強だと思っています。その理由を知りたい方は前編より詳細を確認してみましょう。
アニメには様々な作品がありますが、初心者から中級者におすすめのアニメは何なのかを当パートで熱く語らせて頂きます。
おすすめアニメ教材

本記事のおすすめ教材はネットや口コミの情報ではなく、私個人の主観的な評価をもとに紹介をしていきます。
これから発表する教材3つはどれも甲乙つけがたいくらい良い教材なので、ランキングだけでなく実際あなたが体験をしてベストなものを選んでください。
3位 櫻桃小丸子(ちびまる子ちゃん)
櫻桃小丸子
※会話スピードはスコアが高いほど適度な速度を意味しています。
ちびまる子ちゃんは各話に何かのテーマがあります。1回のアニメ内容で前半と後半に分かれおり、区切りも良いので聴き取りに疲れたら休憩をしやすいのが大きなメリットです。
キーワードやキーフレーズについては絵で何回も紹介してくれるので、単語についての理解がより深まりるでしょう。
また、行事などの季節イベントも紹介しているので、生活単語を網羅して覚えられます。
しかし、少々スピードが速すぎるところもあるので理解度のスコアは低めにしています。
2位 多拉A夢(ドラえもん)
多拉A夢
ドラえもんは大人が見ても十分楽しめるアニメです。楽しみながら、単語を覚えられる教材はなかなかありません。
ちびまる子ちゃんと比較してボキャブラリー数が少し劣りますが、初心者にはわかりやすい単語がたくさん使われているのが特徴的です!
会話スピードも速すぎず、遅すぎずで適度な速さとなっています。
ドラえもんが完全に聴き取れることができれば、あなたは中級者レベルに達しているでしょう。
個人的意見ですと、中国語初心者はちびまる子ちゃんよりもドラえもんから始めるほうが簡単に聴き取れるかと思います。
1位 我們這一家(あたしンち)
我們這一家
ドラえもんを1位にするか悩みましたが、あたしンちはドラえもんよりも生活にまつわる単語が多く学べるので1位に選びました。
また、1回のアニメ内容が3本のテーマに分かれて区切りが良いです。区切りが良いことでより集中して聴きとれることも評価が高い理由です。
アニメ内では単語が絵で何回も表現されるので、インプットも自然とされていきます。

あたしンちは、丸子ちゃんとドラえもんの2つの良いところを含んでいる超優良教材です。

どの作品もなじみがあるので、私も楽しんで学習できそうです。
上記3作品はYoutubeなどの動画サイトで中国語タイトルを入力すれば、無料で見ることができます!!
アニメの発音や字幕の多くは華語(台湾系)になるかと思います。しかし、台湾の発音は北京語とほとん変わらないので聴く際にまったく問題ないと思います。
字幕は繁体字となっていることがありますが、日本人にとって簡体字よりも繁体字のほうが馴染みがあるので初心者にとっては読みやすいと感じるはずです。

無料で最強の教材、アニメを是非利用してみましょう!!
テキストはこれがおすすめ

アニメ教材にどうしても抵抗がある方は、音声付きのテキストを購入するのがいいかと思います。
ちなみに筆者や私の生徒は、下記教材を使って学習をしました。
Practical Audio-Visual Chinese 1 2nd Edition (Book+mp3) (實用視聽華語1)
實用視聽華語がどんな教材で、どうしておすすめするのかは以下よりご確認下さい。

初心者~中級者レベルまでは下記4冊を学べば十分です。
實用視聽華語は台湾の教材なので、基本はネット購入になるかと思います。在庫も限られているので、購入する気があれば早めに買われることをおすすめします!!
リスニング勉強の理想は、テキストで少しずつ学習しながらアニメを聴く。これが最強のインプット方法だと思います。
まとめ
2章のリスニング学習のコツはいかがだったでしょうか?
2章の前編はリスニングの基礎、後編は応用というスタイルで解説をしました。どちらも非常に大切な内容ですが、個人的には前編の環境構築を優先的にすることをおすすめします。

最後に当記事のおさらいを簡単にします。
2章の後編は長い会話に対しての対処法を説明しましたが、会話が短かろうと長かろうと聴き取りに欠かせないポイントは以下3つです。
- 主語、動詞、目的語をおさえる
- 恥ずかしさを恐れるな
- 会話は分解して聴く
上記3つの中でも見失わないで欲しいことは、前編でも伝えた『主語』、『動詞』、『目的語』です。
会話が長くて速いと頭がパニックになってしまいがちですが、聴くべきポイントをしっかりとおさえていれば必ず内容を理解することができます。
頭が良くない私でもできたことなので、きっとあなたならそれよりもすごい成果をあげられるはずです。自信を持って頑張っていきましょう!!
当ブログでは、中国語会話のコツを以下3つのパート分けて解説しています。
1章:単語学習+発音
2章:リスニング学習
3章:スピーキング学習
あなたが苦手だと思う分野があれば、上記をクリックしてそのノウハウを無料で会得して頂ければとお思います。
ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました。また、次回の記事で皆様にお会いできることを楽しみにしております!

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