
こんにちは、モチです!
今日は1章の続き、『単語の発音』パートについて解説します。

中国語の発音ってすごい難しいですよね。難易度高過ぎてあきらめそうです。

発音の部分は教材や教える人の問題なだけで、実はそこまで難しくないんですよ。

えっ⁉
そうなんですか?
中国語学習において最初で最大の難関といわれている『発音』。私の生徒も1番の難関は発音だったと過去に語っていました。
中国語は英語と違って発音がしっかりしていないと何を話しているか全くわからない言語です。しかし、発音さえしっかりできれば日本人にとって中国語は比較的話しやすい言語だと私は思っています。
なぜなら中国語は漢字を使っているからです。
多くの方々が悩みを抱える中国語の発音の学習ですが、『あるコツ』さえつかんでしまえば簡単に発音できるようになります。
一体どうしたら難易度が高いといわれる発音を簡単にできるのかを当記事で解説をさせて頂きます。

まずは、筆者が何者でどんな経歴を持っているかを簡単に説明します。

短期間で中国語会話ができるようになりましたが、とんでもない無能な私でもできたことなので、あなたにも必ずできるようになります!!
筆者のへたれぐあいを知りたい人はプロフィールをご覧ください。
本記事は以下3つのテーマに分けて発音のコツを解説してまいります。

興味があるところにクリックすれば、飛ばし読みすることができます♪
きれいに発音するコツ

中国語は発音が命です。ここをおろそかにする日本人の方は非常に多いと私は思います。
自慢にも聞こえますが、筆者は中国語の発音がきれいな方だと思います。理由は台湾の現地人にネイティブと間違えられたからです。(しばらく話したら気づかれた)

それって才能があったからいえることではないですか?

才能ではなく、ピンイン学習が大きな要因だと思います。
ピンインは正しくない⁉
日本で見かける中国語の教材のほとんどは『アルファベットのピンイン』です。

このアルファベットの発音が本当に正しい発音だとあなたは思っていますか?
結論を言うと、アルファベット発音は正しくないです。上記単語を日本語に近い発音にすると『カーイー』です。アルファベットを見る限り無理に近い発音ですよね?

アルファベットが何一つもヒントにならないですね。
大陸の中国知人に話を聞いたところ、中国大陸ではピンイン(発音文字)が書けない、表現できない人がいるようです。
そもそもアルファベットのピンインは正しい発音記号ではなく、読むヒントくらいにしかなっていないのです。

じゃあどうすればいいんですか?

そこで台湾のピンインの出番というわけです。
理にかなったピンイン
筆者は中国大陸で中国語を学んだ経験はありません。そして、台湾のピンイン(注音符號)を学んだ後にアルファベットのピンインを見たときにこう感じました。
『台湾のピンインはすべての発音を正確にできる』
なぜそう思ったのか?
答えはシンプルで、台湾は北京語すべての発音が正しくできるように独自の記号を開発したからです。

それを注音符號と言います。
注音符號を簡単に例えるなら、日本語のひらがなみたいなものです。
ひらがなはローマ字で表すことが可能ですが、本当に正しい発音はひらがなです。
台湾も日本同様に独自のひらがなのような記号を作ってきれいな中国語の発音を学んでいます。

中途半端な発音を覚えるよりも、現地のひらがなを覚えた方が効率良さそうですね。

そうなんですよ。
記号さえ発音できるようになれば、会話が通じないことがなくなりますよ。
発音が命の言語であるからこそ、発音はしっかり学ばなければいけないと私は思っています。また、誰しも共通の考えですが、語学学習をするのであれば発音がきれいな方がいいに決まっていますよね?
日本人が発音学習であきらめる大きな理由は『アルファベットでは正しい発音がわからない』からだと思っています。

正しい発音さえわかれば、ぐんぐん成長してモチベも上がりますよ!!

めちゃくちゃそのピンインに興味出てきましたよ。
賢い台湾人が誰でもきれいに発音できるように開発した注音符號。
ここまでの内容を読んだあなたは、どんなものか知りたくて仕方がないのではないでしょうか?
次のパートから注音符号の簡単な覚え方について解説しますが、自分のスタイルで発音を覚えたい方は、これ以降読まずに2章や3章のノウハウを学んで頂いて大丈夫です。
『ネイティブのような発音をしたい』、そんな方は引き続きお付き合い下さい。
覚える記号はたった37個

台湾のピンイン、注音符號はアルファベットよりもきれいな発音になるということを説明させて頂きました。
当パートでは注音符號(以降注音と称します)がどんなものかを簡潔に紹介させて頂きます。日本の五十音よりも少ないので日本人の方であれば余裕だと思います。

早速どんなものかを紹介します。下記をご覧ください。


なんじゃこりゃ~!
就活モチ君のようにはじめは『なんじゃこれ~』と戸惑うかもしれません。韓国語のパッチムのように複雑な組み合わせはないのでご安心下さい。
注音はどちらかというとひらがなに近い感覚なのではと思っています。
ネット情報ではありますが、注音は日本語のひらがなの使い方を参考にして作られたとも言われています。なので、日本人にとって学習しやすい文字です。

なんかそういわれると文字の組み立て方も日本語に似ている気がします。

ちなみに、発音のいくつかは日本語と発音が同じものがありますよ。
1つ1つの発音は大きく異なりますが、発音の規則性はひらがなに似ているので、本記事でその規則性を学んでいきましょう。
初心者でも半分攻略可能
結論から伝えますと、1章の発音のコツさえ学べば、37個の発音の18個がすぐに発音できるようになります!
書面で半分の発音記号ができるようになるなんて嘘だろ⁉
そう思う方もいるかと思いますが、残念ながら事実です。なぜなら私の生徒もできてしまったのですから。

過去に教えた生徒は、発音レッスンを3回ほど受けてほぼマスターしていました。

魔法みたいですね。
1日1時間半の発音レッスンを3回。つまり、たった5時間にも満たないレッスンで最難関と言われる関門を突破することが可能です。
きれいな発音になりたいと考えている人は、当ブログから問い合わせ、またはTwitterからご連絡下さい。短期間で発音のコツをお伝えします。
本記事では書面で教えることができる18個の発音記号を紹介していきたいと思います。

レッスンは6つに分かれています。
レッスン1
これから行うレッスンは基本イージークラスです。全く中国語を勉強したことない人でも記事を読み終えた頃には発音の基礎がある程度出来上がっているでしょう。
それでは早速まいりましょう!

『ㄐ』と『ㄑ』と『ㄒ』の3つから始めます。

上記発音記号の『ㄐ』と『ㄑ』と『ㄒ』の3つをレッスンします。発音は日本語の『ある音と同じ』でOKです!
- 『ㄐ』は『ジー』と発音
- 『ㄑ』は『チー』と発音
- 『ㄒ』は『シー』と発音
上記3つの発音ポイントは、歯と歯をつけて、『イ~』の語尾をのばしてください。

エッ⁉
こんな簡単なんですか?
おそらくめちゃくちゃ簡単だったと思います。他のレッスンも余裕なのでサクサクいきましょう。
レッスン2
レッスン2は、『ㄗ』と『ㄘ』と『ㄙ』の発音を教えますね♪

- 『ㄗ』は『ズー』と発音
- 『ㄘ』は『ツー』と発音
- 『ㄙ』は『スー』と発音
上記3つの発音ポイントは、語尾を『ウ~』とのばすこです。簡単ですよね?
このテンポでレッスン3へ行きましょう~
レッスン3
レッスン3は超簡単です。
その2つは、『ㄚ』と『ㄛ』ですが、これも日本語発音でOKです!

- 『ㄚ』は、ひらがなの『あ』
- 『ㄛ』は、ひらがなの『お』
干気持ちですが、語尾をのばして下さい。
『ㄚ』は、 ”あ~”、 『ㄛ』 は、”お~”みたいな感じで。
どうでしょうここまで8個学びましたがめちゃくちゃ簡単じゃないですか?

中国語の難しさのイメージが崩れ始めています。
どうせここからむずくなるんでしょ?
と思っているあなた。ここからも緩やかな道なのでご安心下さい。
レッスン4
レッスン4は、『ㄞ』、『ㄟ』、『ㄠ』、『ㄡ』の4つです。
こちらの読み方もすべて日本語読みで大丈夫です!

- 『ㄞ』は『アイ』と発音
- 『ㄟ』は『エイ』と発音
- 『ㄠ』は『アウ』と発音
- 『ㄡ』は『オウ』と発音
発音記号の読み方は暗記になってしまいますが、発音はとても簡単です。
記号を見ながら発音していけばすぐ覚えるのでどんどん次へ行きましょう。
レッスン5
レッスン5は、『一』、『ㄨ』、『ㄩ』の3つです。

読み方は下記で問題ありません。
- 『一』は『イ~』と発音
- 『ㄨ』は『ウ~』と発音
- 『ㄩ』は『ユ~』と発音
上記3つの発音ポイントは、最後の語尾を気持ちのばして下さい。
ここまで15個の発音を伝授しましたがいかがだったでしょうか?

めちゃくちゃスムーズに来れましたね。

次のラストレッスンは少し難しいですが、裏技を使って発音します!
レッスン6は日本人が苦手な発音ですが、裏技を使ってイージーモードにすることが可能です。
レッスン6
いよいよラストレッスンです。最後は日本人が苦手な『巻き舌』発音です。

うわ~
この巻き舌が難しいのですよ。

実は、巻き舌しなくてもいける裏技があります。
レッスン6は本来全て巻き舌ですが、巻き舌しなくてもネィテイブに通じる発音です。
筆者も中国語を話すときに巻き舌はほぼ使わずネイティブと間違えられるので問題ないです。ちなみに中国大陸南部や台湾などでは巻き舌はあまりしていないので、日本人でも余裕で発音できます!
その発音は、『ㄓ』、『ㄔ』、『ㄕ』の3つです。

まずは、それぞれの基礎発音を伝えます。

【基礎発音】
- 『ㄓ』は『ズ』
- 『ㄔ』は『チ』(大部分) ※単体で『ツ』と発音
- 『ㄕ』は『シ』
『ㄓ』、『ㄔ』、『ㄕ』は、後ろにつく音の組み合わせで少し発音が変わるのが特徴です。
例を見ながら理解していきましょう。
『ㄕ』 の発音
レッスン6の3つ発音は、今まで学んだ発音との組み合わせで音が変わります。
下記例を見ていきましょう。
例1 『ㄕ』+『ㄨ』
単体:『ㄕ』 読み『シ』
組み合わせ:『ㄕ』+『ㄨ』→読み『ス~』

どのような原理でそうなるのですか?
音の変化のカラクリは、『ㄕ』の後ろ発音語尾により、『サ行の発音』に変身するのです!
『ㄕ』はサ行の発音と考えよう!

もう1つ例を見ておきましょう。
例2 『ㄕ』+『ㄚ』
単体:『ㄕ』 読み『シ』
組み合わせ:『ㄕ』+『ㄚ』→読み『サ~』

何か見えてきますでしょうか?

語尾が『ア~』発音なので、サ行発音だと『サ~』で良いでしょうか?

正解です。センスがいいですね♪
例1の語尾は『ウ~』発音、例2は『ア~』と発音なので、サ行発音である『ㄕ』は、例2では『サ』と発音が変化します。
つまり、巻き舌発音は、基本後ろの音に合わせるのです!
『ㄓ』の発音
巻き舌発音は後ろの音に合わせると説明しました。
同様の考え方で『ㄓ』の発音を見てみましょう。 『ㄕ』 と同じ考え方で、基礎発音は『ズ』なので、語尾につく発音でザ行の発音に変化します!
『ㄓ』はザ行の発音と考えよう!
『ㄔ』の発音
『ㄔ』については、他の発音との組み合わせでも、大部分が基礎発音の『チ』ベースですが、若干例外があります。
その例外は、語尾の組み合わせ発音によって『ツ』となることもあります!
また、 『ㄔ』単体で発音するときは『ツー』という発音になります。下記がその例です。
例 『吃』(食べる)
吃( ㄔ )は、単体の発音なので『ツー』という発音となります。
上記のようなケースはかなり頻度が少ないので、基本は『チ』発音をベースに考えればOKです!
『ㄔ』は基本『チ』の発音と考えよう!
18個の発音のコツを解説しましたが、いかがだったでしょうか?
レッスン6は少し例外があってややこしいですが、全体的にめちゃくちゃ簡単と感じたのではないかと思います。

これなら中国語が話せるような気がしてきました!!
注音で学習すれば基礎がかたまり、アルファベットピンインよりも簡単かつ正確に発音できるようになります。
残り19個の発音がありますが、『ある13個』は即日で発音できるようになります。しかし、13個の発音と特殊6つの発音は、書面で説明するのが不可能なので本記事はここまでの解説となります。
もし残りの19個の発音のコツを知りたいのであれば、当ブログの問い合わせ、またはTwitterからご連絡下さい。

教材で学ぶよりも価値があると思います。
注音で発音をマスターすると、以下のような文章をスラスラときれいに発音することが可能です。

アルファベットのピンインよりも注音のほうがコンパクトにまとまっているので、文章を読むときもスムーズになるのがメリットです。

もっと注音について教えて下さ~い!!
まとめ
今回の中国語学習、発音パートの解説はいかがだったでしょうか?
本記事を読んだことで、中国語学習の抵抗が少しでもなくなったのであれば筆者は大変うれしく思います。
単語を覚えるには発音できることが非常に重要となってきます。まずは発音の基礎を固めて効率よく中国語を学習していくことをおすすめします。

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1章の前編でも紹介させて頂きましたが、『 實用視聽華語 』は台湾の有名大学(師範大学)で発行された、留学生専用の超有名学習教材です。
今回学んだ注音の読み方解説もあるので、初心者にはおすすめの一品です。詳細を知りたい方は1章前編の教材内容説明よりご確認下さい。
ここまお読み頂き、誠にありがとうございました。次回はリスニング編となるので、リスニングが苦手な方は是非目を通してみて下さい!

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