
こんにちは、モチです!
今回は序章からの続編、1章の『単語の学習方法』について解説します。

ついに本題の学習のコツに入るのですね。とても楽しみです!
序章では学習前にやるべきことを熱く語らせて頂きましたが、1章では中国語学習の基本中の基本である、『単語の覚え方』と『発音のコツ』について解説をしていきます。
日本人の半分以上の方は外国語学習をするときに、なぜかリスニングやリーディングに力を入れがちです。この根拠は過去の生徒やクラスメイトのデータのみで分母が少ないですが、結構納得する方も多いのではないでしょうか?

僕はまさに典型的なタイプですね。

しかし、語学学習の本質は違うと私は思っています。
言語を話す本質は単語の理解にあります。これをおろそかにしている人は外国語を話すことができません。単語を制する者は会話を制します。
それはわかっているけど、単語学習ってめんどくさいと思う人の気持ちもとてもよくわかります。なぜなら私もめんどくさいことが嫌いだからです。

じゃあどうすればいいのでしょうか?

単語を暗記することをやめることです。

どういう意味ですか???
先に結論から伝えますと、『単語は暗記しない』ことです。暗記しようとすると余計な労力と時間を使ってしまいます。
では、一体どのようにして単語を覚えればいいのでしょうか?
当記事では、単語学習でやってはいけない『NG学習』とおすすめの『2つの学習法』についてを解説してまいります。
『中国語を長く勉強しているけどなかなか話せない』、『勉強する時間があまり取れない人』はこれから紹介する方法を参考にして、効率よく中国語を学習していきましょう!

おすすめの学習方法を使えば、半年で話すことも夢ではありません。
短期間で最大の成果を上げたい人は、時間のかかる単語学習をどう勉強すればいいのかを本記事から学んでみて下さい。

当記事は中国語の単語学習について、以下4つのテーマに分けて解説をします。

興味があるパートにクリックすれば、飛ばし読みができます!
1章が想像以上に長編となってしまいましたので、単語の発音パートについて興味がある方は、別記事の6ヶ月で中国語(華語)が話せるようになるコツ【1章後編 発音パート】で解説しているので、そちらをお読みください。

優先は単語学習

語学学習において1番大切なことは序章で解説させて頂きましたが、2番目に大切なことは単語学習です。
それはもう知っているいるよ!!
という方は、このパートを飛ばして次の段落、『単語は覚えるな』へスキップしてOKです。もしも単語の重要性に気づいていないのであれば、当パートを読んでから学習方法を学んでください。
単語の重要性
単語学習は、語学勉強の基本中の基本です。外国語が話せない人ほどボキャブラリー数が少ないと私は思っています。
日本の教育文化が関係しているのか、日本人学生は外国語学習でいきなりリスニングや文法に突っ走る傾向があります。

例えば、こんな経験したことありませんか?

これは過去の筆者です。英語学習を始めたのはいいですが、アホな筆者は単語も知らずにいきなりリスニング勉強を始めました。
巷のスピード〇-ニングに似た教材を試しに使ったところ、半年たっても全く話せませんでした。

やっぱりこれ効果ないんですね…

効果がないわけではありませんが、レベルに合っていないのです。
上記を例えるなら、名刀を手に入れても使い手が素人ならなまくら刀と同じということです。つまり、単語を理解していない人が英会話を聞けるはずがありません。
当パートで私が大きく主張したいのは、
外国語を話すにはこれ以上の理由は存在しません。
単語の意味が分からなければ、リーディング、スピーキング、リスニングすべてが理解できません。
外国語が話せないと思っているのであれば、まず単語を強化して下さい!

ただし、会話に役立つ、生きた単語を覚えて下さい。
はじめから複雑なマイナー単語を覚えても使う機会が少なくいとすぐ忘れてしまうので、使用頻度が高い単語を優先的に覚えていきましょう!

使用頻度が高い基準は、どう判断すればいいのでしょうか?

これから紹介する教材を参考にすると良いですよ!
おすすめの学習教材

中国語の勉強を始めようとしてもどの教材が良いかわからない人も少なくないと思います。
筆者は様々な中国語教材を利用しましたが、『實用視聽華語』が最も実用性があっておすすめできる本だと思っています。
Practical Audio-Visual Chinese 1 2nd Edition (Book+mp3) (實用視聽華語1)
實用視聽華語は、台湾の有名大学(師範大学)で発行された、留学生専用の超有名学習教材です。筆者も初心者の頃に愛用していました。私の生徒にもこれを使って教えていました。

どういう点が優れているのでしょうか?

本のタイトル通り、『実用のシチュエーション』から単語を学べます。
私は教材研究者ではないので確信はありませんが、實用視聽華語は読者(学習者)のレベルに合わせた単語で最大の会話練習ができるように工夫して作られています。
つまり、少ないボキャブラリーでもそれなりの会話ができるノウハウがこの教材に記されています。それ以外にも實用視聽華語には以下のようなメリットがあります。
- 台湾と中国大陸の両方のピンインを記載している
- イラストや写真を駆使して説明している
- 教科書とセットになっている学習ノート(別売り)が非常に良い復習材料
※学習ノート名は、Practical Audio-Visual Chinese Student’s Workbook 1 2nd Edition
初心者レベルは、實用視聽華語1~3となっていますが、会話ができるようになるレベルの目安は、 實用視聽華語2Practical Audio-Visual Chinese 2 2nd Edition (Book+mp3)が終了したくらいとなるでしょう。
単語学習の優先順位がわからない人は、實用視聽華語1のテーマを順番にこなしていけばいいと思います。

實用視聽華語は優良教材ではありますが、デメリットも存在しています。
實用視聽華語はすべてに万能ではありません。単語学習の順番には全く問題ありませんが、学習するにあたって以下2点のデメリットがあります。
- 漢字は台湾の中国語(繁体字)
- 翻訳は英語解説
上記2点のデメリットに問題がなければ、非常におすすめの一品です!
實用視聽華語は台湾にいればどこでも買うことができますが、日本では限られたECサイトや本屋でしか購入できません。
これから本気で中国学習をしていこうと考えているのであれば、在庫がなくなる前に今すぐ購入されることをおすすめします。

これがあれば鬼に金棒ですね!
あなたに合う最高の装備を得たら、次はその使い方を学ぶステップになります。
単語を覚えるにはどのような方法が効率が良いのかを次のパートで解説をしていきます。
暗記で覚えるな

本題に入る前置きが少し長くなりましたが、前項で単語の重要さを理解して頂けましたでしょうか?
ここからが私のノウハウの本番です。

待ってました~!
ノウハウ伝授お願いします。
おそらく当記事を読まれている方は、中国語学習初心者が多いかと思うので、『どのように単語を勉強したらいいか』よくわからないのではないでしょうか?
安心して下さい。誰でも超簡単に短期間で覚えることができます!!
その根拠は、筆者が記憶力が悪いのにもかかわらず覚えることができたからです。では、記憶力の悪い私がどうやって単語を短期間で覚えることに成功したのかを解説してまいります。
NGな学習方法
単語学習するとき、皆さんはどのように覚えていますか?
まさか、以下のような感じで、『単語をそのまま覚えるなんてしていませんよね⁉』


残念ながらこれは別名『勘違い学習』と呼ばれます。

えっ⁉
これじゃダメなんですか?
私も過去に勘違い学習をしていましたが、この方法は私が出会った人の9割近くがやっていました。
結論から伝えると、上記学習方法は速攻で忘れます。これは私だけではなく、人間のほとんどに当てはまる事実です。

皆さんはエビングハウスの忘却曲線をご存じでしょうか?
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは、無意味な音節を人に記憶させ、時間の経過ともにどれだけ忘れるかの実験を行いました。その実験によって数値化したグラフはエビングハウスの忘却曲線と呼ばれています。

この実験で人間が覚えられている時間(記憶力)は以下結果となりました。
- 20分後:58%
- 1時間後:44%
- 9時間後:35%
- 1日後:34%
- 2日後:27%
- 6日後:25%
- 1ヶ月後:21%
上記データを見てわかることは、1時間もたたないうちに半分以上のことを人は忘れるということです。
つまり、単語を見て暗記していても1時間後には覚えた半分を忘れてしまう可能性があるのです。

人間って効率悪いですね。

そこで私は対策を考えました。
元々記憶力も悪くて、暗記が嫌いな私に良い方法がないか試してみた結果、2つの方法がベストだとわかりました。その2つの方法とは、
- 単語は音で覚える
- 単語は絵で理解する
暗記ではなく、『音』と『絵』で単語を覚えることです。聴覚と視覚の五感を利用した学習はよくおすすめされていますが、具体的にどういった点で効率良く学習ができるかを説明していきます。
単語は音で覚える

赤ちゃんはどうやって言葉が話せるようになるか皆さんはもうご存じかと思います。
『音』です。
子供は何かの事象に対して、暗記をするのではなく説明された音によって意味を理解しています。科学的にも音に対しての学習効果は実証されていますが、私の経験からすると理屈関係なく音で学習するほうがインプットに対する『時間』の使い方が上手になります。
覚える時間が減る
1つの単語を暗記しようとすると、単語の意味を含めて文字を読む時間が3~5秒かかります。一方聞く時間は1秒あれば十分です。
たかが数秒と思いますが、この数秒は非常に大きな差を生みます。

単語の数は非常に膨大なので、数秒の差でも大きな開きになります。
中国語のコミュニケーションを取るにあたって必要な単語数は、最低1,000~1,500程度求められます。仮に1つの単語覚えるのに1秒と3秒では3倍の時間差があります。
それに加えて、エビングハウスの忘却曲線のデータを参考にすると、覚えた単語を復習するとしたら暗記と聴覚学習の時間差はケタ違いになってくるのはおわかり頂けると思います。

確かにおっしゃる通りだと感じてきました。
聴覚学習のメリットは覚える時間を短縮するだけでなく、『忘れづらくする』効果もあります。簡単な例でいえば、歌って耳に残ってなぜか歌詞を覚えていることありますよね?
科学的な理由もありますが、皆さんが今まで体験してきたはずなので論理関係なくわかると思います。
中国語も歌のようにリズムにのって話す言語なので、歌のような感覚で単語を学習すると記憶に残りやすくなります。
単語は絵で理解する

先ほども伝えましたが、単語を暗記しようと文字をを読むと1つの単語につき3~5秒ほど時間がかります。音で理解すれば1秒ほどで覚えられますが、単語のイメージってなかなか湧きませんよね?
人は言葉や文字などで、物の理解をすることが上手くできません。
例えば、あなたがりんごを知らなかったとして、言葉や文字で簡単に理解することができますか?

理解するまでに時間がかかりそうですね。

そこで役立つのがイラストです。
りんごを文字化すると非常にわかりずらいですが、絵ならどうでしょう?
りんごを簡単にイメージできて、記憶にも残り続けますよね?
中国語初級~中級の単語は、絵で表現しやすい単語が多いです。なので、単語を絵で見ながら聴いて学習すればより短い時間で単語を覚えることができます。
言語化しづらい単語は暗記ではなく、『絵』で覚える。これが最短で効率が良い学習となります。

説明が長くなったので、再度重要ポイントを伝えます。
単語を覚える重要な手順はたった2つでしたね?
- 単語は音で覚える
- 単語は絵で理解する
会話力を短期間で伸ばしたいなら、上記2つに力を注いでください。
書いて単語を覚える人をたまに見ますが、暗記よりも時間がかかってしまい超非効率なのでやめておきましょう。
復習方法

単語は音と絵で覚えるということが理解できたかと思います。しかし、エビングハウスの忘却曲線の実験が証明したように人は簡単に単語忘れてしまいます。

そこで大事なのが復習となります。
復習のやり方は人それぞれなので、当パートをスルーしても構いません。あくまで私の経験測によるおすすめの学習法なので、興味がある方は目を通してみて下さい。
3つのルールを守る

『単語を覚える』ということは、3つのステップをこなしてはじめて覚えると私は思っています。
その3つのステップを『単語学習三原則』と呼んでいます。そのルール内容は以下です。
<単語学習三原則>
- 単語を覚える
- 復習
- 単語を使う
この原則を守れる人は、半年で中国語会話ができるようになると私は思っています。ただし、条件は原則を『毎日』行うことが必須です。
単語を覚えるについては皆さんは既に理解しているかと思うので、『復習』と『使い方』の具体的内容を説明していきます。
翌日必ず復習
1日で覚えた単語の約7割はその日に忘れてしまいます。これを継続して覚えているには復習でつなぎとめるしかありません。
私の感覚ではありますが、5日間ほど同じ単語を毎日復習しているとかなり定着してしばらく覚えていられるようになります。

仮に1日10個単語を覚えるとしたら、以下のようなプランを立てます。
- 10個学習 Day11日目の単語10個覚える
- 10個学習+10個復習 Day21日目に覚えた単語10個を復習、2日目の単語10個覚える
- 10個学習+20個復習 Day31日,2日目の単語20個復習、3日目の新単語10個覚える
- 10個学習+30個復習 Day41,2,3日目の単語30個復習、4日目の新単語10個覚える
上記のやり方でDay5までやります。平日の月~金曜日の学習というイメージでOKです。
Day5までやったら、Day1の復習作業をやめて問題ありません。
大体5回くらい同じ単語を復習すれば、かなりの確率で忘れづらくなります。Day6以降は、Day2~Day5の復習と新たな単語10個学習をします。

この作業を、愚直に繰り返し続けます。

すごくシンプルですね。
やることはとてもシンプルです。あとは継続できるかの問題だけです。復習が毎日できるか、これが短期で話せるカギとなります。
1日いくつ覚えるかはあなたに任せますが、半年で話せるようになりたいなら、毎日10個は最低必要になるかと思います。

10個でもきついなら5個でもいいです。
このパートでの大事なポイントは『継続できる範囲でやる』ことです。継続できなければ1日何個覚えようが意味がありません。
少なくても構いませんので、毎日継続できる個数からまずははじめてみましょう。習慣が定着してきたら覚える個数を徐々に増やしていきましょう。

無理しない範囲でやることが大切なんですね。
単語を使う
単語を使う=アウトプットをすることは最強のインプット方法です。
一例をあげると、人に物事を教えることができればその事象を理解できているという現象です。きっと皆さんも体験したことがあるはずです。
単語を使うには『人と会話する』が一般的です。しかし、2章で語っていますが人と会話するのはデメリットも存在しています。
一体どういう意味なのか気になる方は、2章に目を通してみて下さい。

しかし、会話相手がいなければどうしようもありませんよ!

そこでおすすめの方法があります!
スピーキングのおすすめ学習については3章で熱く解説しています。もし人と話す以外で会話をしたいのであれば参考にしてみて下さい。
まとめ
1章前編は単語の重要さと学習法について解説をしました。
語学学習はリスニング、スピーキング、文法が大切というのは間違いありませんが、単語がどの項目よりも重要かということがおわかり頂けたのなら筆者は大変うれしく思います。

最後におさらいをしましょう!
単語学習をするにあたって、NGな学習法とおすすめの学習法を紹介させて頂きました。
NGな学習方法=暗記
おすすめの学習方法
- 単語は音で覚える
- 単語は絵で理解する
音と絵の両方を駆使する学習で短時間で最大の効果をあげることができますので、なかなか中国語が話せないと悩んでいる方は試してみて下さい。

もう1つ大事なのは復習ですよね!?
単語を覚えることが簡単にできても人は忘れてしまいます。せっかく覚えても忘れてしまっては非常にもったいないので復習をして下さい。

復習の際は、単語学習三原則を意識しましょう。
単語の学習方法と復習方法さえ毎日継続することができれば、半年かそれよりも早く会話をすることが可能になります。まずは騙されたと思って試してみて下さい!!
当ブログでは、中国語会話のコツを以下3つのパート分けて解説しています。
1章:単語学習+発音
2章:リスニング学習
3章:スピーキング学習
あなたが苦手だと思う分野があれば、上記をクリックしてそのノウハウを無料で会得して頂ければとお思います。
ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました。次回の記事で皆様にお会いできるのを楽しみにしております!

コメント