
こんにちは、モチです!
今回は2章のリスニングパートを解説します。

最近中国語学び始めたので、ご教授お願いします!
中国語学習をいざ始めても、相手が全く何を言っているかわからない。そんな経験をしている人は多いのではないでしょうか?
筆者もはじめはすごく苦労して、何度も心が折れそうになったのでその気持ちはとてもよくわかります。
しかし、中国語のリスニングは『あるポイント』さえおさえれば相手が大体何を言っているかが理解できるようになってきます。

それは初心者であればあるほど効果抜群です。
初心者ほどなぜか会話のすべてを聴こうとしてしまいますが、当記事の結論は『会話はすべて聴かなくてよい』というのがポイントです。

つまり重要なところをおさえればいいということですね?

察しが良いですね、その通りです!
現在、中国語のリスニングに苦労している方は、本記事を読むことで飛躍的にリスニング能力アップが望めます。その答えはシンプルで、あなたが知らないノウハウを今日知ることができるからです。
短期間で外国語を話すには努力だけでなく、重要ポイントを知ることが欠かせません。
相手の言っていることをもっと理解できるようになりたい、そんな方は是非最後までお付き合いお願い致します。

偉そうに語るあなたは誰と気になった人はプロフィールより情報を確認下さい。筆者は短期間で中国語を話せるようになった者なのでそれなりの信憑性はあるかと思います。
当記事はリスニング能力を短期間で伸ばすために、以下の3つの項目を順番に解説していきます。
飛ばし読みができるよう設定していますが、できれば順にそって読むほう理解しやすいかと思います。

2章は『前編』と『後編』の2部構成となっております。前編は基礎、後編は応用の解説となっています。初心者の方は本編から読まれることをおすすめします。
学習環境がすべて

ノウハウをいきなり伝授する前に、まずはあなたの学習環境を確認してみましょう。
聴くポイントがわかっていても、毎日継続できなければリスニング能力はアップしません。それは私の生徒が実証してくれました。
当パートの結論を先に伝えると、以下3つをすべてクリアしていればあなたの学習環境は問題ないといえます。
- 聴く内容は面白いか
- 自分の能力値を理解しているか
- 教材はわかりやすいか
いかがでしょうか?
オールクリアであればノウハウのパート、『会話はすべて聴くな』にジャンプして頂いて構いません。もし1つでも問題があれば、気になるパートをじっくり読んで理解して下さい。
聴く内容は面白い?

語学の勉強をしていて『面白い』は非常に重要なことです。むしろ面白いと感じられなければ継続はできません。
では、面白いといは一体何を表していると思いますか?

それは話しの内容、言い換えればテーマです。
話しの内容が面白いと人は必ず耳を傾けます。例えば、あるトーク番組であなたの好きな有名人がゲストで出演するとしましょう。
もともと興味のないトーク番組でも、興味がある有名人(テーマ)が話すだけであなたは集中して話を聴くようになります。
つまり、興味ある話題を構築する環境づくりがリスニング力を伸ばすポイントになるのです。逆にどうでもいい話題は聞き流してほぼインプットされません。

私のリスニング環境は確かにつまらないテーマ内容のものばかりでした…
外国語を学ぶ多くの方は、学校から与えられた教材の内容を聴いて勉強した気になっています。教材の内容が面白いのであれば問題ないですが、興味がないと感じているのならテーマを面白いものに変えた方がリスニング力が何倍もアップします。

教材の一例をあげると、映画やアニメですね。

筆者はアニメが好きなので、現地の言葉でアニメを毎日見ていました。最初は何言っているかわかりませんが、聴いて調べていくうちにいつの間にか聴き取れるようになっていました。
映画やドラマもおすすめですが、内容が長くて集中力がキープできないというデメリットがあります。一方、アニメは1話が20分位なので教材としてもとても優れていると思います。
能力値を理解する

リスニング力をアップさせるには面白い内容を聴くことが大切だということは理解して頂けたと思います。
しかし、どんなに面白い話だとしても、あなたの語学レベルが低ければ興味がある話もつまらなく感じてしまうでしょう。あなたが今どの地点にいるのか、『自分の能力値を理解する』のはとても大切なことです。
どういう意味かを私の好きなRPGゲーム、『ドラクエ』という冒険ゲームで例えてみます。

ドラクエを知らない人の為に説明させて頂くと、以下が大まかな内容となります。
最初はステップ1の初心者からスタートして、レベルをあげていろんな人と関わり情報や知識を得てどんどん強くなります。
このゲームのポイントは、『順序を守らないと次の目的地へたどりつけない』ことにあります。中国語学習もこれと同じで、自分のレベルに合った学習をしないとモンスターにやられるだけのクソゲームとなってしまうわけです。

つまり、村人クラスの初心者が魔王クラスのネイティブの会話をわかるはずがないということですね。

そうですね。
まずは自分がどのレベルにいるかを知ることで確実に力がついていきます。
リスニング学習はドラクエと同じようにコツコツとレベルを上げていくしかありません。
いきなりネイティブの会話を聞いても何を言っているかわからなくて、つまらないと感じて勉強をあきらめてしまいます。

では、具体的にはどうすればいいのですか?

そこで重要なのが教材選びなのです!
自分の能力値を理解したうえで、興味があるテーマを聴く。これができればあなたの学習環境は最高の状態になります。
それを実現するためには『教材選び』が非常に重要となります。
わかりやすい教材

先ほどのドラクエの例えにすると、教材選びは武器選びと同じです。あなたがどんなすごい能力を持っていようと、武器が棒切れではレベル上げに苦労してしまいます。
また、武器があなたの扱えない強すぎるものでは、あなた自身を傷つけてしまうかもしれません。

なるほど~
レベルに合ってない武器は取り扱えないということなのですね。

その通りです。
なので、自分がわかりやすいと思う教材を選ぶのが最短で習得する1番の近道となります。
多くの語学学習者は、レビュー評価を基準にして教材を選びます。しかし、評価が良くてもあなたに合っている教材かは話が別です。
評価ではなく、『あなたが理解しやすい教材』をあなた自身で選んで下さい!
当ブログでは『實用視聽華語』をおすすめしていますが、ぶっちゃけ別にどの教材でも構いません。

ちなみに、實用視聽華語とは下記教材です。
Practical Audio-Visual Chinese 1 2nd Edition (Book+mp3) (實用視聽華語1)
實用視聽華語がどんな教材か知りたい方は、下記からご確認下さい。
わかりやすい教材はあなたが決めたものに間違いありません。しかし、個人的にはリスニングの最強教材はアニメだと思っています。
その理由を知りたい方は次のパートを読んで頂き、必要ない方はノウハウパートの『会話はすべて聴くな』にジャンプして下さい。
最強教材はアニメ⁉
語学学習していると、映画やドラマは勉強になるとよく聞きます。過去に私はそれを薦められて挑戦してみました。
その結果、、、

『無理でした!!』
何を言っているのかさっぱりで、つまらなさすぎて聴くことをあきらめてしまいました。

この状態は、先ほど語った自分の能力値をわかっていないことにあてはまります。
上記のシチュエーションをドラクエで例えるなら、村人がラスボスの魔王に何度も挑戦して敗北するようなものです。楽しいわけがありません。
ある程度聴き取りができるレベルまでくれば、映画やドラマは良い教材になりますが、初心者にとっては全く意味のない教材です。むしろあなたの心を折ろうとしてきます。

だから、アニメ教材を利用するということですね。
そこでおすすめするのがアニメ教材ですが、アニメは映画やドラマと違ってどんなメリットがあるのかを当パートで紹介していきます。
アニメ学習のメリット
アニメ学習をなぜ筆者がそこまでおすすめするのか、先に結論を伝えますと以下3つのメリットが大きな理由となります。
- 絵で単語を説明してる
- テーマがシンプル
- 無料で聴ける
上記内容を見て察した方もいるかもしれませんが、もう少し具体的に説明します。
絵で単語を説明してる
2章の後半、おすすめのアニメ教材を紹介していますが、アニメ『あたしンち』、『ドラえもん』、『ちびまる子ちゃん』は食べ物の材料や、道具、雑貨等多々の生活用品を絵で何度も説明しています。
1章を読んでいる方であれば、単語は絵で理解する重要さがわかっていると思うので、アニメ教材がどれだけ理にかなっているかがおわかりになるかと思います。
また、上記アニメはお子様向けでもあるので話すスピードも速すぎず、理解しやすいです。
テーマがシンプル
ドラマの特徴として1話完結しないものが多いのに対し、私がおすすめするアニメは1話完結です。1話の中に3つの話が分かれているので、リスニングに集中する時間は10分もありません。
テーマも子供向けでわかりやすいので、集中して聴ける教材だと思います。
さらに、上記おすすめのアニメは、1話ごとに大事なテーマをわかりやすく主張しています。なので、各話ごとの『重要単語』と『話の論点』を正確に理解することができます。
無料で聴ける
お金がかからない教材ほど素晴らしいものはありません。
おすすめのアニメ教材は、Youtubeなどの無料アプリで閲覧できるのが大きなメリットです。
あなたもご存じのようにYoutubeは聴きなおしたいパートがあれば、戻って聴きなおすことが簡単にできます。『誰もが自由に使える教材』として非常にコスパが優れています。

ドラマや映画は無料で簡単に見れませんが、アニメはタダで見れるのはとてもお得です!
有料コンテンツはそれなりの見返りがあるから有料なのは納得できます。しかし、無料コンテンツは可能性が無限大に広がります。
無料でリスニング勉強ができるなんて最強だと思いませんか?
しかも内容が面白ければ文句をつけるところがみあたりません。もしも今使っているリスニング教材がつまらないと感じているなら、アニメ学習を是非トライしてみて下さい!
会話は全部聴くな!

前置きが長くなりましたが、ここからがリスニングのコツの伝授です!
中国語は日本語と文法が違う言語なので、どこを集中して聴けばいいかわからないという方が多いです。全部聞き取れれば問題はないのですが、初心者や中級者にとってはハードルが高すぎます。
結論を先に伝えると、以下3つのパートに全集中して頂きたいです。
- 主語
- 動詞
- 目的語
基本中国語は上記順番で話を展開しています。たまに形容詞、名詞、修飾語などを絡めてきますが、初心者は『主語』、『動詞』、『目的語』のリスニングを徹底的に意識して下さい。
なぜこの3つが大切なのかを当パートと続編の後編で解説してまいります。
聴くべき3つのパート
私があなたに意識して聴いて頂きたいポイント、『主語』、『動詞』、『目的語』、これらが何かわからなければ話が進まないので簡単に説明させて頂きます。
- 主語:(私、あなた、彼、〇〇さん等)
- 動詞:(買う、寝る等の動作)
- 目的語:(場所やもの等の目的を表す)
上記3つは名詞や形容詞などと比較すると圧倒的に単語数が少ないです。そして、中国語会話で1番使われているものでもあります。

1番使うものを覚えて聴けるようになれば、リスニング力がめきめきと成長していきます。
もちろん、上記3つ以外にも大切な項目はありますが、それらを全部聴こうとすれば何が話のテーマかわからなくなってしまいます。大事なのは話のメインテーマを聴くことなのです。
ここで1つ日本語の例文を見てみましょう。
【例文】私は/スーパーで/買い物をした。
例文を分解すると、私はが主語、スーパーでが目的語、買い物をしたが動詞となります。
野菜を買ったのか、誰と買い物をしたのかなどの情報は、メインテーマ(スーパーで買い物をした)を補っているだけです。

話しの主題がわからなければ、その後の会話もちんぷんかんぷんです。
例えば映画やドラマでいくつかの単語が聞き取れても、話しの概要がわからないという経験をしたことはありませんか?
これは『メインの会話がわかっていない』のが大きな原因です。実際ネイティブも一語一句単語を聴いているわけではありません。メインの話題をピックアップしてそれを要約しているにすぎないのです。

なるほど~
すごく納得ができますね。
初心者や中級者の方は、すべての会話を聴こうとせずに、話しのメインテーマにあたる主語と動詞、そして目的語を集中して概要をつかむことから始めていくことをおすすめします。
黄金法則
『聴くべき3つのポイントは理解できるけど、ネイティブの会話が早すぎてわからない』
これは初心者からよく相談される内容で、ごもっともだと思います。しかし、会話には法則というものが存在しています。
日本語は少し複雑ですが、私の経験上英語や中国語は8割以上が法則に従って話しています。私はその法則を『黄金の法則』と呼んでいます。

黄金の法則を理解していれば、リスニングがだいぶ楽になります♪
英語の黄金法則は、S(主語)+V(動詞)+O(目的語)。皆さんもご存じのように義務教育で学んでいるはずです。
私も英語を聴いたり話したりしてこの法則が当てはまると実感しています。実はこの法則、中国語も同じなんですよ!
中国語の黄金法則もS(主語)+V(動詞)+O(目的語)となります。
主語と動詞はワンセット
中国語の会話法則は、主語⇒動詞⇒目的語の順番でほとんどが成り立ちます。しかし、主語や動詞とか考えている間に会話はどんどん進んでしまうので、ポイントを先に伝えておきます。

黄金の法則で覚えることは、たった2つです!
- 主語と動詞はワンセット
- 目的語は基本1番後ろ
次の記事(2章後編)で、例文をふまえながら詳しく説明していきますが、当パートでも簡単に解説させて頂きます。
黄金法則のはじめのステップ主語と動詞は、ワンセットと考えて会話を聞いていきましょう。下記、例文を見て下さい。
中国語:我吃〇〇。
主語【我(私は)】+動詞【吃(食べる)】+目的語【〇〇】
とてもシンプルな内容ですが、会話の基本は上記のように主語の次に動詞が来るケースがほとんどです。もうそれならワンセットにした方が余計なことを考えないで聴けますよね?

つまり、会話の1番初めを集中して聴くだけで、誰が何をするかがわかります。

なるほど~
ちなみに目的語はどうなるのでしょう?
目的語は基本1番後ろ
法則の2番目に意識するのは目的語です。目的は最後のほうに話すと考えていれば基本OKです。
先ほどの例文を見てみるとわかりやすいですが、中国語会話で1番先に主張するのは誰が何をするかです。
1番はじめに主張した行動に対する理由づけに目的語を使うというイメージをして頂ければよいかと思います。

黄金法則をまとめると、下記となります。
最初と最後の会話をめちゃくちゃ集中して聴き、聴きとることができたならば相手が何をあなたに伝えたいのかが大体わかってきます。
もし黄金の法則を理解しても聴きとれていないのなら、ボキャブラリー不足というのが大きな原因かもしれません。

ポイントがわかったので聴ける気がしてきました!

あとは実践あるのみです。
まとめ
今回のテーマ、『中国語会話のリスニングのコツ』はいかがだったでしょうか?
記事が長くなってしまったので、リスニングの応用編は2章後編よりご確認下さい。

最後に簡単なおさらいをします。
リスニング力を伸ばすには環境の構築が非常に大切ということを説明させて頂きました。その環境を作りだすためには以下3つのポイントを理解することが重要です。
- 聴く内容は面白いか
- 自分の能力値を理解しているか
- 教材はわかりやすいか

そして、会話を聴くときは重要ポイントをつかむことでしたよね?
初心者や中級者は考えなしに中国語を聴いてもネイティブの言っていることなど到底理解できません。少しでもネイティブの会話を理解したいのであれば、以下3つのポイントを必ず意識して聴いて下さい。
- 主語
- 動詞
- 目的語
特に集中して聴くのは最初の主語と動詞のペア、そして最後に来る目的語です。ここを聴き取れるようになれば、あなたのリスニング力はめきめきと伸びていきます。
次回の2章後編では応用会話の聴き取り方を紹介していきますので、楽しみにしていて下さい。
また、当記事以外に中国語学習のノウハウを知りたい方は、【学習効率度MAX】最速で中国語会話できる3つのコツを伝授!をチェックしてみましょう。
あなたの弱点改善や効率学習を役立てる情報を提供できるかと思います。
ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました。次回の記事でみなさまにお会いできることを楽しみにしております!!

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