弁護士は実際どんなことをしているの?【11の業務と給与の関係性を検証】

士業・コンサル系職業
<strong>モチ</strong>
モチ

こんにちは、モチです!
今回は士業最高難易度の職業『弁護士』について解説します。

<strong>もちの</strong>
もちの

進路希望の一環として検討材料にしたいので、どうぞよろしくお願いします!

<strong>モチ</strong>
モチ

こんな若い時から進路をしっか考えているなんて立派ですね。期待に応えられるよう、気合いれて解説していきますね!

弁護士と聞くと、お茶の間でよく見るかっこいい弁護士をイメージしますよね?

もちろんそのような弁護士もいますが、実際は様々な生活の悩みやトラブルを解決する『何でも屋さん』的ポジションが現実のようです。

当記事では、みなさんにあまり知られていない『弁護士の現状』について解説をしますので、興味がある方は、是非最後までお付き合い頂ければ幸いです。

当記事では、弁護士の業務以外に以下情報も公開しているので、興味あるパートにクリックしてみて下さい!

<strong>モチ</strong>
モチ

興味があるところにクリックすると、飛ばし読みができます!

弁護士について

弁護士の給与情報

※勤務先にもよりますが、全体の平均年収は700万円前後が水準で、大手企業勤務となると平均年収は1000万円前後と非常に高額です。

仕事内容

弁護士は皆さんのご存じのように『法律の専門家』であり、刑事事件や民事事件などのトラブルに対する相談業務法的手続きを行うのが仕事です。

弁護士の多くは以下11の業務を主に取り扱っており、様々なトラブルに対応しています。

  1. 離婚協議(親権、養育費、婚姻費用)
  2. 相続、遺言
  3. 顧問弁護
  4. 不動産、建築
  5. 交通事故
  6. 労働
  7. 破産、債務整理
  8. 刑事事件、少年事件
  9. 慰謝料
  10. 成年後見
  11. その他法律相談
<strong>もちの</strong>
もちの

凄いたくさんの仕事分野があるのですね。

上記分野の弁護業務の中には、裁判所や警察へ出向いたりする仕事もあるので、非常に多忙というのが想像できると思います。

<strong>モチ</strong>
モチ

弁護士は11分野の中で、以下3つのを取扱うことが多いようです。

  • 慰謝料請求の交渉
  • 離婚協議の和解相談
  • 法律相談

上記3つ以外にも、お金の貸し借り問題相続遺産運転手の刑事事件などの身の回りの生活であることも扱っているケースが年々増えているようです。

<strong>もちの</strong>
もちの

不景気で金銭トラブルの解決も多くなっていそうですね。

別記事の、【退職したい方必読】退職を切り出す際の3つの手順と理由リストを紹介!でも紹介してますが、現代では確実に退職するために弁護士を利用するらしいので、時代が進めば、もっと違う問題で需要が増えていきそうですね。

弁護士の現状

弁護士の業務についての概要は理解できたかと思いますが、実際の弁護士はどのような勤務体制なのかをこのパートで確認していきましょう。

少し前のデータとなりますが、2018年に日弁連が全国の弁護士を対象に行ったアンケート調査によると、以下のような結果でした。

<弁護士の1週間の平均勤務時間>

  1. 41時間~50時間:約28%
  2. 51~60時間:約24%
  3. 60時間以上:約17%

週に40時間を超えると残業扱いとなりますので、上記データーを見る限り、弁護士の70%近くが残業をしていることとなります。

<strong>モチ</strong>
モチ

高収入の裏にはこのような残業も含まれているのですね。

<strong>もちの</strong>
もちの

1日9時間以上の勤務が7割越えは、かなりの問題ですね。

この現実にさらに追い打ちをかけるのが、高収入といわれる『専属弁護士』は、弁護士業界でもたった数パーセントしかおりません

その他は『事務所独立採算系』で、仕事の大半は債務整理や離婚協議などとなっております。

<strong>モチ</strong>
モチ

つまり、独立事務所のほとんどは、報酬が低い業務を数こなしているということです。

<strong>もちの</strong>
もちの

大手事務所以外は残業が凄そうですね…

独立事務所では、メールや電話のやりとりが非常に多く、ストレスで健康に影響を及ぼしている人は多いようです。また、不良債権などの業務は事務所によっては非効率のため、かなり激務のところも多いです。

このような仕事は単価が安いのにもかかわらず、毎日深夜まで働き、人によっては土日返上で働く方もいるようです。

<strong>もちの</strong>
もちの

給料の為に働いていたら、いつか体を壊しそうですね。

<strong>モチ</strong>
モチ

弁護士になる強い目的と覚悟がないと継続は難しいでしょう。

弁護士になるには?

弁護士の業務内容や現状は前項でイメージができたと思います。

このパートではこれから弁護士になりたいと考えている方向けに『弁護士の道のり』を解説していきます。

<strong>もちの</strong>
もちの

弁護士になるのはどのようなステップが必要なのでしょうか?

<strong>モチ</strong>
モチ

ルートは非常にシンプルで、誰でも目指せますよ!

弁護士は頭が切れる=高学歴のイメージがありますが、実は学歴は関係ないのが特徴です。

重要なのは試験に合格して、資格を取得すれば誰でも弁護士になることができるのです!

<strong>もちの</strong>
もちの

そうなんですか!
高学歴でなくてもなれるのは意外でした。

<strong>モチ</strong>
モチ

下記は、弁護士になるまでのルートです。

資格取得までの道のり

弁護士資格を取るまでの道のりはシンプルで、基本一本道となります。但し、司法試験受験においては2つのルートがあります。

<strong>モチ</strong>
モチ

正確には2023年以降に2つのルートとなります。

司法試験の受験資格を得るのは非常に難易度が高いと言われており、予備試験でほとんどの受験者がふるいにかけられます。

<strong>もちの</strong>
もちの

予備試験はどれくらいの難易度なのでしょうか?

予備試験ルート

予備試験には受験資格はなく、誰でもどんな学歴でも受験できます。弁護士を目指す道は、法科大学院生・これから進学予定の大学生はもちろん、社会人にも開かれています。

試験内容を簡潔に説明すると、試験項目は以下3つに分かれており、全ての合格が必須となります。

  • 短答式試験
  • 論文式試験
  • 口述式試験
<strong>もちの</strong>
もちの

気になる合格率はどうなっているのでしょう?

予備試験のここ数年の平均合格率は、以下データとなっています。

  • 短答式試験:約20%
  • 論文式試験:約20%
  • 口述式試験:約95%
<strong>モチ</strong>
モチ

上記すべて合格する確率は、5%もいかないみたいです。

<strong>もちの</strong>
もちの

え~⁉

何か合格するために良い方法はないのでしょうか?

法科大学院修了ルート

予備試験合格という難易度の高さに多くの方はあきらめてしまいます。

文部科学省が2019年に発表した情報だと、2023年度からとなりますが、法科大学院の最終学年で司法試験を受験することが可能になるようです。

大学法学部と法科大学院を最短5年で修了して司法試験を受験できるのは、多くの人の負担が減ると考えられます。

<strong>モチ</strong>
モチ

学校で法律の勉強ができて、司法試験に集中できる環境はありがたいですね。

<strong>もちの</strong>
もちの

学生の私にとってはこのルートの方が合っているかもしれませんね。

司法試験の難易度

司法試験は日本でも最高難易度の試験といわれています。その試験勉強量の膨大さ故、一般の方が合格するまで3年~5年かかる方が多いです。

法科大学院を卒業した学生ですら、合格は50~60%前後の合格率といわれており、ここ数年での全体の平均合格率は約30%となっています。

<strong>モチ</strong>
モチ

この30%は予備試験に合格した人達が含まれるので、どれだけ試験が難しいかわかりますね。

<strong>もちの</strong>
もちの

司法試験以降の試験はさらに厳しいのでしょうか?

司法試験以降の試験や修習はもちろん簡単ではありませんが、司法試験に合格するレベルの人たちであれば、油断さえしなければ不合格になることはほとんどない難易度となっているようです。

試験合格までの勉強時間

前項で司法試験合格まで約3年~5年かかると説明しましたが、毎日どれくらい勉強してその域に達するかのイメージをこのパートでお伝えします。

<strong>もちの</strong>
もちの

試験合格まで毎日どれくらい勉強すればいのでしょう?

<strong>モチ</strong>
モチ

期間というよりも時間が関係しております。統計の最短では、約9,000時間という数字が出てきました。

ネットでの口コミや合格者の声を検索して平均を取ると、約9,000時間の試験対策と法律勉強を要する多くの方は語っています。

驚きなのが、9,000時間というのはほぼ最短と語っていることです。

<strong>モチ</strong>
モチ

最短の9,000時間は、毎日何時間勉強したらいいのか検証します。

  1. 毎日12時間勉強:約2年
  2. 毎日8時間勉強:3年以上
  3. 毎日5時間勉強:約5年

※上記仮説は、睡眠時間が約7時間程度と考え、勉強以外に生活活動する時間を差し引いた数字です。

社会人の方で弁護士になろうとしている方は、多くて5時間勉強ができるかどうかなので、2足の草鞋で弁護士を目指すのは非常に長期的な視点が必要となります。

<strong>モチ</strong>
モチ

あらゆる時間を試験勉強につぎ込んでも、最速で約2年はかかるでしょう。

<strong>もちの</strong>
もちの

こんな毎日勉強しても合格できなかったら泣きそうですね。

弁護士資格のメリット

弁護士の仕事がハード過ぎて身体が壊れそうと考えている方は、弁護士だけでなく異なる職業にシフトも考えておきましょう。

取得難易度が高い弁護士資格は、資格保有しているだけで『試験免除』ができる、税理士があります。

税理士も弁護士ほどの給料ではないですが、かなり高収入な職業ですので、資格のメリットを生かして転職も考えてみましょう。

<strong>モチ</strong>
モチ

税理士以外にも弁理士の仕事もできるので、弁護士資格は非常にメリットがあります。

弁護士の仕事をしながら転職活動は非常に大変なので、【最速転職HUPRO】などの転職エージェントを利用して効率よく転職していきましょう。

弁護士に向いている人

ここまでの内容で弁護士という職業や、そのなり方が理解できたと思いますが、現場で活躍するためには、法律の知識だけではなくどのような能力が必要なのでしょうか?

このパートでは、弁護士の中でも欠かせない5つの能力をピックアップしたので、これから弁護士になる方は、是非参考材料としてみて下さい。

<strong>もちの</strong>
もちの

法の知識以外に、弁護士にはどのようなものが求められるのでしょうか?

<strong>モチ</strong>
モチ

適正リストを作成したので、自分の能力にあてはまるかチェックしてみましょう!

チェックリスト

論理的思考

弁護士は常に法に基づいて業務をしています。法律に従い最善の解決方法を提案するためには、論理的でなければならず、筋が通ったことに多くの人は納得をするでしょう。

クライアントによっては、感情も考慮しなければいけませんが、法律にしたがっている業務である以上感情的な人よりも、論理的な人が仕事に向いてるでしょう。

向上心

弁護士に依頼するクライアントは共通性があっても、細部の悩みは十人十色です。

法律を理解していたとしても、様々な問題解決に直面していないと、どのシチュエーションにどの法が適用できるかもわからないでしょう。

どんな小さい問題でも進んで解決しようとする向上心の強い方は、多くのクライアントの悩みを解決ができ、信頼もされる弁護士となれるでしょう。

タフネス

ご存じのように、弁護士の業務は多忙を極めます。残業も残業とカウントされない事務所があるので、何よりも体力が必要です。

また体の強さを保つためには、強靭なメンタルも必須となるでしょう。

クライアント対応や仕事の葛藤など、様々な困難に立ち向かうには、体力と精神両方のタフさが非常に重要となります。

コミュニケーション能力

弁護士が頭が切れるといわれる所以は、高いコミュニケーション能力が挙げられます。

弁護士はクライアントが何について悩んでいるのか相手にどのように説明すれば納得させることができるのかなどを、頭をフル回転させてコミュニケーションを取っています。

弁護士の伝え方1つでクライアントの人生を大きく変えてしまうので、高いコミュニケーション能力がある方が向いている職業と言えるでしょう。

冷静さ

弁護士はどんなことに対しても、感情的にならずに冷静に対応しなければいけません。

人間は感情的になると自分の実力を発揮できないことがほとんどです。自分が持つ法律の知識と経験を最大限に発揮するためには、ものごとを客観的に見ることが重要です。

交渉ごとにおいて感情的になったら負けるように、弁護においても感情的になったら顧客を守ることができなくなります。

番外編:解決できない悩みを解消

<strong>モチ</strong>
モチ

このパートは、悩みが解決できなくて困っている方向けが対象となります。

<strong>もちの</strong>
もちの

解決できない悩みとは、どのようなものがあるのでしょう?

人の悩みはすぐ解決できるものがあれば、解決できなくて長い間悩むものも存在しています。

自分で解決できるのが1番ですが、自分のキャパを越えてしまっているものであれば、専門家に任せるのが効率的且つ効果的です。

<strong>もちの</strong>
もちの

弁護士に頼むと高額のイメージがあるので、ためらってしまいます。

<strong>モチ</strong>
モチ

報酬は事務所によりますが、相場観を掴んでおきましょう。

弁護士に支払う費用はいくつかありますが、着手金成功報酬のイメージをまずは掴んで、それが自分の悩み解決の価値に値するかを決めると良いでしょう。

  • 着手金:契約の手付金(事件を受注した段階でもらう費用)
  • 成功報酬:事件が解決したときに支払うのが成功報酬金
トラブル着手金相場成功報酬相場
男女トラブル0~30万円10~40万円
労働トラブル0~40万円獲得金額の20~30% or それ以上
交通事故10万円~経済的利益10%~
相続トラブル経済的利益による経済的利益による
刑事事件30万円~40万円30万円~40万円
<strong>もちの</strong>
もちの

学生の私には少し高額な気がします…

<strong>モチ</strong>
モチ

そんな方に向けて、無料で相談できるサイトもあるので是非利用してみましょう。

弁護士に法律相談すると、30分5,000円からというようなものがありますが、無料で相談できるサイトも存在しています。

大きな悩みがあり、自分で解決できない方は、以下サイトを利用してみることをおすすめします。

サイト名主な特徴・注意点
弁護士ドットコム無料相談が可能な、日本最大級の弁護士ポータルサイト。
1万7000人以上の弁護士が会員になっている。
司法書士 東京総合法務事務所過払い金を無料で調査可能。
借金支払い中の方もご家族や仕事先に知られることなく調査可能。
【アストレックス司法書士事務所】債務整理に特化したサイト。
相談無料。借金解決シュミレーターもできる。

無料相談の多くは債務整理関係が多いですが、大きな悩みがあれば、まずはメールをして費用の比較をするのが良いかと思います。

メールであれば電話代などの費用もかからず、事務所によっては丁寧に回答してくれるところもあるのでおすすめです。

<strong>もちの</strong>
もちの

なるほど~
これなら気軽に聞けて、顧客も安心して質問できますね♪

まとめ

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