鎧のふるさと奈良が贈る!春日大社で究極の国宝「大鎧展」を開催

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いにしえより日本の歴史と文化を紡いできた古都奈良。

まさに歴史の原点ともいえる地ですが、実はこの場所が「鎧のふるさと」とも称されているのはご存じでしょうか。

そんな奈良でまもなく、豪華絢爛な名鎧が一堂に会する「究極の国宝大鎧展」が開催されます。

武士たちの魂が宿る選び抜かれた国宝の数々が、なんと世界遺産「春日大社」を舞台にその荘厳な輝きを放ちます!

鎧好きの方はもちろん、日本工芸技術の高さや美しさを堪能したい方は、ぜひ最後までおつきあいください!

鎧のふるさと「奈良」の魅力

古代から日本の中心地であった奈良には、天皇や貴族、そして武士が集中し、それに伴い武具の生産も盛んに行われていました。

元奈良県立美術館長・宮崎隆旨氏の研究によると、戦国期につくられた甲冑の最大生産地が奈良である可能性が高まったことも発表しています!(奈良甲冑師の研究)

奈良は、わが国最大の甲冑生産地で、奈良甲冑師の在銘品は、畿内、山陽道はもとより、土佐、伊予から美濃、駿河、相模、信濃など広範な地域に及んでいます。

大内氏や武田氏など、東西の武門の名門が地元の神社に奉納する甲冑を奈良で調達していたことは、甲冑の生産地奈良の実力を示しています。

江戸時代には、幕府の御用具足師として岩井与左衛門を筆頭に奈良出身の甲冑師が御用具足師を独占し、大名の「扶持人」となる有力な具足屋もいました。

江戸時代初期の奈良では、加賀藩が急遽発注した二八○○領の足軽具足を調達する生産能力を備えていたことは注目されます。

著者の試算では、この頃には約四四○人の具足師がいたのではないかといいます。

「奈良具足」は近世の奈良で生産された具足のことだが、伝統技術に基づく上製品をつくりだす一方で、分業による大量生産を行っており、江戸・京都・大坂をおさえ、近世奈良の甲冑生産が全国第一位であったといいます。      

引用:宮崎隆旨著 吉川弘文館「奈良甲冑師の研究」より

こうした背景を知ることで、今回の「究極の国宝大鎧展」が単なる美術品展示にとどまらない、日本の武具史、ひいては日本史そのものを体現する特別な機会であることがご理解いただけると思います。

特に、春日大社は古くから武神を祀る社として、朝廷や武家から多くの武具(刀剣、甲冑など)が奉納されてきた歴史を持っているため、春日大社が国宝級の武具の宝庫となったのです!

「究極の国宝大鎧展」の見どころ

古都奈良と鎧の関係性を理解していただいたところで、いよいよメインの「究極の国宝大鎧展」の見どころを紹介していきます。

この「究極の国宝大鎧展」には大きく3つの見どころがあります!

  • 国宝大鎧の双璧「東と西の横綱」が史上初の並列展示
  • 二度とない!国宝甲冑が半数集結する奇跡の展覧会
  • 鎧のふるさとに時代を超えた名鎧が集結!

それぞれ見ていきましょう。

国宝大鎧の双璧「東と西の横綱」が史上初の並列展示

1つ目の見どころは、史上初の並列展示が実現することです!

鎧に詳しい方ならご存じかもしれませんが、奈良・春日大社の「赤糸威大鎧(竹虎雀飾)」と青森・櫛引八幡宮の「赤糸威鎧(菊一文字の鎧兜)」は「国宝大鎧の双璧」と称されるほどの名品です。

引用:「究極の国宝 大鎧展」公式ホームページ
引用:「究極の国宝 大鎧展」公式ホームページ

今回の「究極の国宝大鎧展」では、なんとこの2つの至宝が、史上初めて並んで展示されるという、まさに歴史的な瞬間を体験できてしまいます!

二度とない!国宝甲冑が半数集結する奇跡の展覧会

2つ目は、国宝指定の甲冑類18点のうち、半数の9点が一堂に会する展覧会であることです!

これは、まさに歴史的な快挙であり、今後これほどの規模で国宝甲冑が同時に公開される機会は、もはや「二度とない」かもしれません。

出品目録は、下記リンクよりご確認ください。

鎧のふるさとに時代を超えた名鎧が集結!

そして3つ目の見どころは、やはり「鎧のふるさと」と呼ばれる奈良の地に名鎧が集結することです!

これまで紹介してきたように、奈良は古くから武具生産の中心地であり、数多くの甲冑師が腕を磨いてきた歴史があります。

それぞれの鎧が持つ物語や美しさはもちろんのこと、その鎧が生まれ、受け継がれてきた奈良の地の歴史にも思いを馳せながら、究極の工芸美を心ゆくまで堪能できます♪

関連イベントやコラボレーションも見逃せない!

国宝甲冑を鑑賞できるだけでも十分に魅力的ですが、「究極の国宝大鎧展」はそれだけではありません!

会場をさらに盛り上げる関連イベントコラボレーションも用意されているようです。

各イベントには定員がございます。
ご興味のある方は、どうぞお早めにお申し込みください!

さらに!

「究極の国宝 大鎧展」の開催を記念し、株式会社カプコンの大人気ゲーム「モンスターハンター」シリーズと春日大社国宝殿特別展「究極の国宝 大鎧展」とのコラボレーションも決定しています!

引用:「究極の国宝 大鎧展」公式ホームページ

大鎧展開催期間中、なんと「モンスターハンター」とのコラボが実現するとのこと!

春日大社境内に、ハンター、アイルー、そしてジンオウガのビジュアルボードが登場するなんて、ファンにはたまらない演出ですね♪

さらに、国宝殿内では、このコラボレーションでしか手に入らない限定オリジナルグッズが販売されるそうなので、モンハン好きの方は見逃せませんね!

モチ
モチ

国宝の甲冑を鑑賞しつつ、モンハン関連グッズもゲットできるなんて、まさに一石二鳥のイベントになりそうです。

展覧会概要と来場案内

ここまで読み進めてくださったあなたなら、きっと「究極の国宝大鎧展」に足を運びたいと思ってくださっているはず。

そこで、あらためて展覧会の概要と、ご来場にあたっての案内を簡潔にお伝えします!

  • 会期:令和7年7月5日(土)~9月7日(日)
    前期 7月5日(土)~8月3日(日)(30日間)
    後期 8月9日(土)~9月7日(日)(30日間)
    〈展示替休館:8月4日(月)~8月8日(金)〉
  • 会場:春日大社 国宝殿(奈良市春日野町160)
  • アクセス:JR・近鉄奈良駅より春日大社本殿行きバス7~10分(下車すぐ)
  • 開館時間:10時~17時(16時30分受付終了)
  • 料金
    一般 1,500円
    大学生・高校生 1,200円
    中学生・小学生 500円 
  • 前売券〈販売期間:4月1日(火)~7月4日(金)〉

まとめ

まもなく開催される「究極の国宝大鎧展」の魅力を紹介しました。

この展覧会では、普段なかなかお目にかかれない国宝甲冑の数々、そして「東と西の横綱」と呼ばれる国宝大鎧の奇跡的な並列展示など、見どころが盛りだくさんです!

また、人気ゲーム「モンスターハンター」とのユニークなコラボレーションも見逃せません。

ぜひこの機会に、「鎧のふるさと」奈良で日本の歴史と工芸技術の粋を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

・静岡県富士宮市出身。
・結婚を機に奈良に移住→奈良の魅力にはまる。
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